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ガンダムビルドファイターズ 〜try hope〜 外伝
敗者の剣(つるぎ) 中編
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とイチノセ君はトウイが作業していたパーツを完成させてくれるかしら? 」
「OK。コイツよりは技術があるから任せろ」
「お前も病院に行かせてやろうか? 」
「ふふっ…」
期待してるわよヒロヤ……それにミヤモトさんにヨシナさんも。どうか、私達皆で作ったガンプラで、エイジを止めてね。
ーーー−−
『BATTLE ENDED』
「ふん。これでこの地域一帯は回ったか…」
バトルシステムの遠隔操作端末と、二代目メイジン・カワグチが製作したガンプラ……フレユールガンダムを回収する。
「それにしても、やはり虚しいものだ。こんなにも容易く傷つき壊れるというのにも関わらず、それを知りながらもバトルをする。昔はあんなにも大事にされていたというのにも」
荷物を一通り纏め、直ぐ様バイクに乗ってその場を離れる。
「………そうだ。ただ傷付けるだけだ。それも他人事のようにな…」
昔の事を思い出すと、無意識にハンドルを握る手に力が入る。
「…………次の場所へと向かうか」
ーーー−−
「くっ!ここも外れか! 」
「ランさん。やっぱり半径5qだと、捜索範囲が広すぎて見つかりませんね。それに、既にもうエイジはこの地域から逃げ出してるかと思います…」
乱入者が現れたという情報が入り、すぐに車を手配してその地域に向かった。しかし場所がかなり離れているため、約四十分もの時間がかかり、到着した時点で殆どの店舗や学校が被害にあっていたため、捜索時間も極端に少なかった。
「……今回はここまでにしよう。次に奴が向かう所を予測し、そこに根を張ろう」
「それしかないですね……それにしても、エイジとバトルをして時間を稼げる見込みのあるファイターがほぼいなくなりましたね…」
「……それでも、私達が諦めるわけにはいかん。それにフジイ君。まだ希望が無いわけではない」
「へ? 」
「まだ奴と戦えるファイターはいる。いや、正確には者達だな」
「それってもしかして…」
「ああ。だが、彼が自分の勘違いに気づいていなければ、奴には勝てん」
そう。それに気づけば、君は強くなれる。奴とは違う強さを得れる。こればかりは、自分自身で気づかなければ意味がない。
「だから頼んだぞ……セイジュウロウの息子よ…」
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