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ガンダムビルドファイターズ 〜try hope〜 外伝
敗者の剣(つるぎ) 中編
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てしまい、まるで漫画やアニメみたいに血が吹き出した。幸いガンプラや他の皆には血が付着せず、今は洗面所で血管を押さえ、心臓よりも高い位置にして血を水で洗い流している。
「はぁ……不幸だ…。あ、今のは別に意識して言ってないから」
「誰に言ってるの…? 」
「読者。てかまだ血が止まらない……。むしろ水で冷やしすぎて、切った所よりも痛くなってきた。あの時下手にかわそうとせず、そのまま刺さった方が楽だったのかな?いやそれだと指を貫通するし……」
「怪我したのに饒舌…。とりあえず大丈夫でよかった…」
「あーどうも。そういえば他の皆は? 」
「まあアイツなら心配無用だろ。どうせ何事もなかったかのように復活してくるんだし。……って皆言ってた…」
「僕の扱いがどんどん酷くなっていってる件……なんか涙が出そうなんですけど」
「とにかく包帯を巻くから、その後病院に行くように…」
「はいはーい」
「はいは一回だけ…」
傷付けた指を水で洗い流すも効果はやはりなく、水と未だ出血している血を拭き取り、包帯で人指し指だけではなく他四本ごとぐるぐる巻きにされた。
ーーー−−
「あら?どこに行くの? 」
「病院に行ってくるよ。それまでガンプラはよろしく」
洗面所からトウイとモチヅキさんが戻り、トウイは敬礼をしながら店から出ていった。
「相変わらずマイペースね。それでモチヅキさん、トウイの怪我はどうだったの? 」
「血が凄かった…けど、多分大丈夫だと思う……」
「そう。それならいいけど。とにかく、私達はガンプラをいち早くでも完成させましょう」
「わかった…」
モチヅキさんも椅子に座り、作業を再開させた。今のところガンプラの完成度は七割。残り三割でも、それでも通常よりも製作には時間がかかる。
「せめてもう少し人手がいれば、製作スピードも上がるのだけども…」
「トウイ君が病院に行ったから、二人しかいない……」
「病院?トウイの奴、とうとう精神科にでも行ったのか? 」
ため息を吐きながら製作しているとこの場にいる筈のないヒロヤが、私の後ろに立っていた。
「ヒロヤ。特訓はどうしたの? 」
「あー……それなんだが、普段使っている機体との性能差がありすぎて、連携の特訓どころか思う通りに戦えないという事があってな」
「それで僕達もガンプラ製作を手伝おうって事になったんだよ! 」
クラタさんの所からミヤモトさんが聞こえ、他の作業机を見回すと、特訓班全員が集まっていた。
「ということだ。まあ技術はあんまりないが、やれることはあるからな。とりあえず俺とイチノセは、シノ達の方のガンプラを手伝う」
「そういうことね。まあ助かるわ。じゃあヒロヤ
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