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ガンダムビルドファイターズ 〜try hope〜 外伝
敗者の剣(つるぎ) 前編
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気負っていたからね。急に重荷が無くなって力が抜けたんでしょ」
「本当になんでもかんでも自分のせいにするからね」
「全くだよ」
ーーー−−
「………ん?あれ?俺いつの間に寝てたんだ? 」
ふと目が覚めると、そこには見たことのない天井が映った。どこだろうと思い体を起こして周りを見渡すと、どこかで見たことのある部屋だとすぐに気づいた。
「あれ?ここって確か………」
「あ?起きたのねヒロヤ」
………夢か。なんて質の悪い夢だ。目が覚めたら知り合いの女の家で寝泊まりしてるなんて、夢にしては最悪だ。
俺はすぐに体を横にしてもう一度目を閉じる。
「ちょっ!?なんで二度寝をしようとしてるのよ?いいから起きなさい! 」
しかし女はしつこく体を揺らしながら大きな声で眠りを妨げてきた。ふぅ……現実逃避もここまでにして、いい加減起きるか。
「やっと起きたわね……おはようヒロヤ」
「……ああ。おはようシノ…」
ーーー−−
「いっただっきーす! 」
「いただきます…」
「「いただきます」」
「どうぞ」
上からユウ、モチヅキ、リンヤと俺がいただきますをしてシノの作った料理を食べ始める。
「ヒロヤさんがいてくれて助かります。男一人だと居ずらくて…」
「気持ちはわからん訳じゃない。俺だって、目が覚めたらいきなり知らない部屋で寝ていて驚いたよ」
「その事は説明した方がいいかしら? 」
「頼む」
「じゃあ説明するわ。昨日ヒロヤが糸が切れたように寝たはいいものを、そのまま全く起きないからどうするか話をした結果、いちば模型店から一番近い私の家に寝泊まりさせることになったのよ」
「いきなりヒロヤさんが連れ込まれた時はビックリしましたよ」
「あー……迷惑かけたな。悪い」
「気にしなくていいわよ」
「シノー!おかわりー! 」
「ユウ…よく噛んで食べた方がいい…」
食べ始めてすぐにおかわりを要求するユウにモチヅキが注意をするも、聞いてないのか、結果的にご飯を四杯おかわりしたのであった。
にしても人生でこんだけハプニングが重なると、さすがに順応性が高くなってきたな〜。
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