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ガンダムビルドファイターズ 〜try hope〜 外伝
敗者の剣(つるぎ) 前編
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「ならせめて素組じゃないまともな武器を使わせてくれ。お前の攻撃は初撃を防ぐので精一杯なんだよこっちは」

「たくっ。だらしない奴だ。武器のせいにすんなよ」

「いや明らかに武器の差だろうが」

「トウイはお前と同じ武器で結構俺の攻撃を防いでたぞ? 」

「あれエクカリバーVだからな?見た目は同じだが全く違うからな? 」

「いいから黙ってやれ。ほれ、もう一回やる………いや。おいサオトメ。お前午後は別メニューな」

「はっ? 」





ーーー−−

「んで、なんで俺はこんな所にいるんだ? 」

「まあトウイもユウキもヨシナさんも了承したんだし仕方ないと思うよ?それじゃやろっか! 」

そう言うと、ユウは剣道場の鍵を開けて中に入る。そう。俺は今ユウと一緒に剣道場にいるのだ。なぜそうなったかというと、遡ること三十分前───────

「トウイ。実はサオトメが…………」

午前の特訓が終わり昼飯を食べていると、イチヨウがトウイにゴニョゴニョと何かを言っていた。

「ふむふむ……あー。それは確かにあれだな〜。よし、じゃあ別メニューにしよっか」

「なあ。お前達は俺に何をさせようとしているんだ? 」

「それはね…………ミヤモトさん。ちょっといい? 」

「ん?何? 」

「午後はガンプラバトルじゃなくて、ヒロヤ君と剣道してきてくれない? 」

「はぁっ!? 」

「僕は別にいいけどなんで? 」

「えーとね。ゴニョゴニョ……」

「あーそう言うことなんだね。いいよ!やろう! 」

と、そんな感じで決まり、剣道場に連れ出された訳だ。

「ヒロヤは剣道とかやったことある? 」

「ない」

独学で剣をやっていたことはあるが、剣道は全くもってやったことない。

「そっか。まあ簡単なルールくらいは知ってるよね? 」

「頭と胴と籠手に当てたら勝ちぐらいは知ってる」

「なら大丈夫!ヒロヤは二刀流だったはずだから、竹刀は二刀ね! 」

ユウから竹刀を二刀渡されたので、それを受け取り早速素振りをしてみる。

「思ったより重くはないな。むしろちょうどいいぐらいか」

「ヒロヤは鍛えてたりしてたの? 」

「暇人だったんでね。剣以外も、武術を独学でやっていた」

「へー。じゃあ準備も出来たことだし始めよっか」

そう言うと、お互い試合場に立って竹刀を構える。

「ん?てかユウ。お前は一刀だけなのか? 」

ユウの手元をよく見てみると、竹刀が一刀だけしかないこと気づいた。確かユウも二刀流だったはずだが。

「まあ本来僕は二刀流だけど大丈夫!僕は竹刀(これ)一刀だけで充分だよ」

それだけ言うと、ユウは竹刀を構える。それに
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