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ガンダムビルドファイターズ 〜try hope〜 外伝
長編 vinculum ελπι?
ブレイカー
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ないのか? 」
「まあそうかもしれないけど、実際にそういう人が沢山いるってのは確かよ」
「ふーん」
それだけ言ってお茶を飲み干し、弁当を包みに戻す。
「じゃあ今日あたり、いちば模型店にでも行くか。これ以上被害を広げる訳にもいかないし、あそこでも誰か被害に遭う人もいるだろうし」
「じゃあそうしましょう」
「よし。トウイ、お前もわかったな? 」
弁当を一足先に食べ終え、何かの製作をしているトウイの頭を叩く。てか教室で作んなバーロー。
「あいよー」
「たくっ……」
ーーー−−
「「「こんにちはー」」」
「ぬっ?お主達も来たのか」
「「「お主達も? 」」」
「やあサオトメ君」
「よう」
「久し振りですねトオサカさん」
「元気にしてっか? 」
「考えることは皆同じという事だね」
「だな」
「お前らもブレイカーの件なのか? 」
店に入ると、イチヨウさんだけではなく大学生になったヨシナとサカキ、コムカイとアマミヤ、キハラとミサカとオノがいた。
「ああ。ということはお前達もか」
「そうだ」
「というわけでイチヨウさん。何か知ってませんか? 」
「ふむ………このいちば模型店では毎日のように勝負に飢えた猛者が沢山集ううえ、騒がしいのはいつものことだからじゃのう………ぬっ?そういえばつい最近様子がおかしい者がいたの」
「いつですか? 」
「確か……先週ぐらいじゃったかの。ワシはいつも通りカウンターでガンプラを製作していた時じゃ」
「仕事してくださいイチヨウさん。私も前みたいに来れませんよ」
「ほっほっ。大丈夫じゃ、心配無用。それよりも本題に戻るぞ」
この店は本当に大丈夫なのか……?ここにいるメンバー全員が思っただろうが、あえて口に出さずイチヨウさんの話に耳を傾けた。
「その時、客の一人がバトルシステムに男の人が項垂れていて邪魔だと言われてのぅ。面倒じゃが行ってみては、その男は放心状態でバトルシステムに手を置いて体を支えていたのじゃ。バトルシステムには、何やらごくわずかの何かの欠片っぽいものがあったのう。男はその一点をずーっと見つめていた」
「そ、その人はその後どうしたんですか? 」
「声をかけても反応がないからのぅ。とりあえずひっぱたいて家に帰らせたわ」
何やってんのイチヨウさん!!?
「おそらくバトルで精神的な傷でも負ったのかのぅ。きっとソイツがお主達が探しているブレイカーの筈じゃ」
シノが言っていた通り、ブレイカーによりガンプラを破壊されたのだろう。イチヨウさんがいう粉やごくわずかの欠片というのは、きっとその人が作ったガンプラの破片なんだろう。
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