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ポケットモンスター 急がば回れ
23 グリーン対ブルー
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と指を振るで出した技ですからルール上有効ですわね。
まあ、このバトルにルールは関係ありませんが」

ナツメ「そう都合よく出るかしら」

吹っ飛ばされたことで間合いができる。

グリーン「フーディン、自己再生!」

傷が回復していく。

ブルー「へぇ、便利な技ね」

グリーン「指を振るのほうが便利だろ。
フーディン、サイコキネシス!」

しかし効果は無い。

グリーン「エスパー技が効かねえのか?」

ゲンガーはにやにや笑っている。

グリーン「ムカつく薄ら笑いだぜ。
フーディン、身代わり!」

分身を作り出す。

ブルー「ゲンガー、シャドーボール!」

グリーン「避けろ!」

超能力で分身を操る。
しかしシャドーボールは本体を追ってくる。
やむを得ず分身を盾にする。
分身はあっけなく消えてしまった。

グリーン「くそっ、幽霊相手じゃカウンターも使えねえ」

ゲンガーは相変わらずにやにや笑っている。
更に舌を出して変な顔をしてくる。

グリーン「あのヤロー、挑発してやがる!
フーディン、サイコキネシスだ! 今度はいけるかもしんねー!」

フーディンは手に持っているスプーンでグリーンの頭を殴る。

ブルー「えっ?」

ナツメ「えっ?」

エリカ「あらあら」

グリーン「いてーな! 何すんだよ!
攻撃するならあいつにしろよ!」

フーディンはグリーンをじっと睨みつける。
すると頭のこぶから痛みではなく、別の何かが伝わってくる。

グリーン「これは……テレパシーか?」

風景が屋上のヘリポートから原っぱへと変わっていく。
目の前にはもう1人のグリーンと赤い髪の少年がいる。
もう1人のグリーンはただ黙って立っている。



シルバー「ショックで動けないか!
弱い奴はとっとと失せろ!」

高笑いするシルバーを、もう1人のグリーンは無言で見つめる。

そうか、とグリーンは気づく。
トキワシティでシルバーとバトルをした時の光景だ。

グリーン「まだ気づかないのか?」

シルバー「何のことだ?」

グリーン「そうか……ならいい」

シルバー「苦し紛れの言い訳でもするのか?」

グリーン「ケーシィ、カウンターだ!」

超能力で作りだした鋭利な物体がスクリュー回転しながら、サイドンに突き刺さる。
それはサイドンのそれの2倍はありそうな角だった。
鎧のような胸板にぽっかり穴が開く。
そして土煙を立てながら倒れる。

ヒカル「サイドン、戦闘不能! ケーシィの勝ち!」

グリーン「ケーシィ、急所は外してやったか?」

ケーシィは無表情だ。
ただふわふわ浮いたり沈んだりしている。

シルバー「なぜだ!
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