第5話友を斬り裂く鬼の太刀
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みんなに逃げろと叫んだが・・・時すでに遅く、すでに囲まれてしまっていた。
「リーダー!」
「リーダー?」
「オレは殺人ギルド・・・笑う棺桶リーダー、PoH!さあ、楽しい楽しいPartyの始まりだ!」
「・・・・・・・・・やめろ」
殺人ギルド笑う棺桶のリーダー《PoH》と名乗った男はパーティの開始を宣言した。完全に嫌な予感しかしないーーー完全にオレたちを殺すつもりだ!
「みんな逃げろ!早く!」
「イッツショウタイム!」
「ひゃははははは!」
「ぐわぁぁぁ!」
「ライト!?うっ!うわぁぁぁぁ!」
「キャンディ!」
「お兄ちゃん!」
無慈悲にも奴等の攻撃の雨がオレたちに降り注いだ。その雨によりライトとキャンディがーーー翼とかんなが、殺された。次々と仲間がポリゴンとなって消滅する。次々とオレの友達が死んでいく。生き残っているのはオレとミラとアリーの3人。このままじゃみんな殺される。
「ミラ!アリー!とにかく走るぞ!こいつら振り切って転移結晶でどこでもいいから転移するぞ!」
「わかった!」
「うん!」
「逃がすな!追え!」
助かるにはまずこいつらから早く離れて転移結晶でどこかの街に転移する。犯罪者プレイヤーは主街区には入れない。
奴等は当然逃がしてくれる訳もなく、オレたちを追ってくる。オレたちはなんとか殺人者たちのチェイスを振り切りオレとミラとアリーが集合する。
「早く転移するぞ!転移結晶での転移は少し時間が掛かる!」
「わかってる!」
「!きたよ!」
もう追い付いてきやがった!オレたちは転移結晶を前に出して転移を開始する。
『転移!』
オレたちの身体を青白い光が包み込む。オレとミラの身体を。
「!?アリー!?」
「アリーさん、それ!」
アリーが持っていたのは転移結晶ではなく解毒結晶だった。あいつーーーまさか!
「ごめんね、2人共。・・・生きて。
大好きだよ、竜くん」
「!?ーーー!ーーー!?ーーー!」
アイツが最後に言い放った言葉を聞き逃さなかった。オレの叫びはーーー届かなかった。
******
『!』
オレとミラの転移は成功した。すぐに周りを見渡してもアリーはいなかった。そこでミラがフレンドリストを確認し出した。そこに書いてある仲間の名前はーーーグレーに染まっていた。本来ならこのゲームからログアウトしているという意味なのだろうが、自発的なログアウトが不可能のこのデスゲーム
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