第5話友を斬り裂く鬼の太刀
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ウ?」
「・・・・・・さねぇ・・・!」
「・・・お兄ちゃん?」
「・・・・・・てぇ・・・さねぇ・・・!」
「・・・ライリュウ・・・どないした・・・!?」
「ライリュウくん?」
「どうした?ショックで動けねぇか?それとも恐ぇのか!?ひゃははははは!」
いきなりミストガンをーーー友達を斬り殺しやがってーーーこいつだけはーーーこいつだけはーーー
「てめぇだけは・・・・・・・・・絶対ぇ許さねえぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」
「あぁ?・・・・・・ごふっ・・・!」
オレはこいつに、弾を殺したこのバカ野郎をオレの愛剣《サイレント・ワイバーン》で斬りかかった。思いっきり、スピードと威力を込めて。
「今のはミストガンの怨みだ!」
「ひ・・・ひぃぃぃ!」
まだ殺してない。だけど今の一撃でビビってやがる。一度斬られたくらいでビビってんなら殺すんじゃねぇよ。とりあえずーーー
「てめぇ何者だ?なんでゲームオーバー=現実の死を意味するこの世界でPK・・・プレイヤーキルなんてしやがった!」
従来のオンラインゲームではプレイヤーキル、略称PKは割りと普通にあった。ゲームオーバーになってもアイテムやステータスがデスペナによって一部失われるだけ。だがこのゲーム、SAOーーーソードアート・オンラインは訳が違う。実際に現実で死んでしまうんだ。
オレの質問にミストガンを・・・弾を殺したこの男は・・・
「PKはプレイヤーに与えられた権利だ。何が悪い?」
『!?』
こいつーーー殺しに何の迷いもない。それどころか殺しを楽しんでやがる!オレは視線をフォーカスしてこいつの頭の上を見てみた。ーーーこいつ、カーソルが!
「おまえ・・・犯罪者プレイヤーか!?」
「《オレンジプレイヤー》?」
オレが発した言葉にミラが反応する。そういえば、まだ教えてなかったなーーー
「視線をフォーカスするとオレたちの頭の上に緑色のカーソルがあるだろ?犯罪を犯すとカーソルがオレンジになる。オレンジプレイヤーっていうのは要するに・・・犯罪者なんだよ。時と場合によっては実質的には犯罪者っていう訳でもないけど・・・」
「犯罪者!?そんなんがいたらみんな殺されてしまうわ!」
「・・・プスッ!犯罪者?そんな甘いもんじゃねぇよ。オレたちはレッド・・・殺人者だよ!」
『!?』
こいつの言葉にオレを含めてみんなが驚いた。こいつは自ら進んでPKを行っていたんだ。ーーーオレたち?
「オレたちってどういうことだ!?他にもいるのか!?」
「・・・ああ、いるぜ。もうすぐ近くに!」
「!?みんな逃げろ!」
『!?』
こいつにも仲間がいた。殺人集団という仲間が。
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