22 シルフカンパニー 2
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が開く。
グリーン「騙されるなブルー! そいつがロケット団のボスだ!」
一同がグリーンに注目し、静まり返る。
ブルー「グリーン、何てこと言うの!」
グリーン「じーさんに聞いたぜ。
お前は昔じーさんの研究所にいて、あのポケモン……ミュウツーの開発に関わった1人なんだ!」
サカキ「オーキド博士の孫か。
確かに私はあの研究所にいた。
だが、それが何だというのだね。ミュウツーは我々の手には負えなかった」
グリーン「そんなおっかねーポケモンが、そう簡単にロケット団なんかの手に落ちると思うか?」
サカキ「何が言いたい」
グリーン「ここで開発してる究極のモンスターボールってやつは、どんなポケモンでもゲットできるんだろ?」
サカキ「その通りだ。完成すればの話だがな」
グリーン「それがもう完成してるんだよ!」
グリーンはバッグから1つの箱を取り出す。
トキワシティのショップから預かったお届け物の箱を開けると、紫色のボールが出てくる。
グリーン「どんなポケモンでも必ずゲットできる究極のモンスターボール、マスターボール。
シルフで何年も必死になって作ってるマスターボールは俺のじーさんがとっくに完成させてたんだよ!」
サカキは沈黙する。
紛れもなく本物だ。
グリーン「なぜ研究所にいたお前に渡さなかったかわかるか?
ロケット団を立ち上げるのに夢中になってたお前が悪用するのを恐れたからだ!」
サカキは表情を変えない。
サカキ「完成させておいて発表しないとはオーキド博士も人が悪いな」
グリーン「こいつが欲しいか? くれてやってもいいぜ。
そのかわりレッドとイエローの居場所を教えろ!」
サカキ「確かにそのマスターボール、シルフの代表として喉から手が出るほどだが、その少年たちの居場所など私が知る由もない。のめない条件だな」
グリーン「ふざけるな!
お前がミュウツーをけしかけてシオンを吹っ飛ばしてイエローとピカチュウをさらったんだろ!
あとレッドもミュウツーで倒したんだろ! ロケット団のアジトを潰された腹いせにな!」
ブルー「サカキさんもロケット団の被害者なのよ!
それにサカキさんはイミテを助けてくれたし、イエローとピカチュウの心配もしてくれてる!」
グリーン「シルフなんてあんたにとっちゃただの隠れ蓑だろ?
いざという時に被害者ぶるためのな!」
ブルーはグリーンの頬を引っぱたく。
重苦しい空気が流れる。
静かに肩を震わせるブルーは、怒りをあらわにした表情をゆっくりと上げる。
ブルー「いい加減にして。
言ってもわからないならこれで決着をつけましょう」
モンスターボールを掲げる。
グリーン「……ちっ、これだから女は」
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