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『珍』守府へ、ようこそ
○○四 寂しがり屋な痛い子
[後書き]

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「ふと、気になったんだけどさ」

「なのです?」

天龍(あのこ)何処に行ったのかな」

人差し指を顎にあてて、頭を揺らして考える電。オーバーリアクションな迄に、手をポンと叩くと、考えがまとまったのか、

「恐らく自分の部屋なのです」

とニッコリ営業スマイルで答えた。

「やっぱり自分の部屋とかあるのか」

「一人で寂しく泣いてなきゃいいのですけれど」

「俺が悪いにしろドサクサに紛れて人の胸で鼻水拭く奴が言えたセリフじゃないな」

ふへ、と笑う電をジト目で見る。
秘書の仕事に戻るのです、と電は逃げた
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