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逆襲のアムロ
13話 様々な事情 11.23
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は了解したと言った後真逆の事を告げた。

「これより敵の撃退をする」

そう言うとシロッコのメッサーラはジュピトリスより遠ざかり、接近中の敵の方へ向かっていった。
ライラは苛立ち「もう知るか!」と座っていた椅子を蹴り飛ばし壊した。

シロッコは度重なる悲観的な設定のシミュレーションを尋常じゃない程こなして、空間認識能力の限界を広げていた。元々勘が鋭かった自覚も有ってか、敵の数を感覚で捕捉していた。

「・・・敵は2機か・・・」

シロッコはその敵に近づくと、敵がいるところとは違う場所から無数のビーム砲を発射してきた。
シロッコは驚いたがすぐさま対応し、全て華麗に避け切った。

「危ないことをする。敵は・・・」

シロッコは望遠で2体の敵を見た。2体ともとんがり帽子頭のモビルアーマーだった。

そのとんがり帽子頭のエルメスというモビルアーマーに乗っていたのは、マリオンとクスコであった。
フラナガンで調整を受けていたニュータイプと呼ばれる操縦者であった。

「マリオン!あの紫色全部避けたよ」

「そうみたいね・・・侮れない」

マリオンとクスコも認識能力が高く、その高さは敵対するパイロットの技量にも及んでいた。
果たして私たちで勝てるのかどうかそれぐらいの問題の相手であった。

シロッコは猛然とエルメスへ突っ込んでいった。マリオンたちも2機ともビットで応戦したが、シロッコのメッサーラに掠りすらしない。クスコを射程に収めたシロッコが直撃弾を打つときにシロッコはおぞましいプレッシャーを感じ、シロッコは急進してその場を飛びのいた。

「なんなんだ・・・この気持ち悪さは・・・」


すると、フル・フロンタルが乗るプロト1がエルメスとメッサーラの間に入って来た。
フロンタルはメッサーラに向けてビームライフルを発射した。

シロッコも上手く避けようとするが何故か避け切れない。
メッサーラはモビルアーマー体型からモビルスーツへ変形し、なんとか避け切ったものの腕を一本持っていかれていた。

シロッコはすかさずビームサーベルでフロンタルに斬りかかり、フロンタルはそれに応戦した。
フロンタルはその間にマリオンとクスコへ帰投命令を出し、その場を逃がした。

シロッコはフロンタルに問うた。

「貴様は何者だ!」

「フッ・・・私はこの世の「理」であり「終わり」でもある」

「なんだと・・・」

メッサーラのサーベルはフロンタルのプロト1のサーベルをはじき、プロト1のサーベルの持ち手を切り取った。これにはフロンタルも感嘆した。

「素晴らしい・・・実に素晴らしい才能だ。今は時期ではないが良ければ君にもいろいろ伝えてあげよう」

シロッコは対峙した相手の話を聞いていた。フロンタルの話
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