13話 様々な事情 11.23
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るのがやっとです。士気も下がり気味で製造ラインも捗らない」
それは真実であった。シャアはアムロの話から想定し、ガルマからの戦況の定時連絡も受け結果話をした。ブライトはそうですかと答え、どこも上手くいかないものですねと言い、挨拶が終わった。
シャアとララァはその足でアムロのアレックスを見学に行った。そこにはメカニックチーフのオルムがいたのでアムロがシャアに紹介した。
「オルムさん、こちらはクワトロ・バジーナ大尉です。キャルフォルニアから技術士官として派遣されました」
「オルムさんですね。話は伺っております」
オルムはシャアの堂々としてかつ気取らない感が好印象に映り、シャアの求めるデータを懇切丁寧に教えていった。
「・・・で、レイさんが作っているムーバルムフレームが・・・、そこで今それに合わせて新素材のガンダリウムγを試作段階だができたそうで、良かったら全てデータありますけど、持っていきます?」
「ああ、宜しく」
「ですよね。聞いています。キャルフォルニアの方は全てのラインが凍結されたらしいですから。最新のデータが入ってこないと」
シャアはその新情報に驚きを見せた。アムロも驚いてオルムへ聞いた。
「オルムさんどういうことですか?」
「どうやらあのダグラス中将の部隊がジャブローに心証悪くしたそうで、それ以来なーんもジャブローから支援がないそうだ。キャルフォルニアの工場もアナハイムが止めたそうだ。きっとジャブローからの圧力らしいが・・・」
「そうですか・・・」
アムロは味方同士の内紛が実戦指揮官レベルまで到達していることにこの戦争の深刻さを改めて考えさせられ、シャアも複雑な思いだった。しかし、オルムは一つ良いニュースを持っていた。
「そうそう、実は噂なんだが。ジャブローからトリントン基地へ左遷されたブレックス准将が密かにジャブローの動きをけん制していると聞いたぞ。それに同調したものは少なくないらしい。地球軌道上で展開している艦隊もティアンム中将、ワイアット中将もそれにもれないらしい」
アムロはその話を聞き、少し安堵した。ブレックスが動き始めた。良い知らせだ。
オルムは話続けた。
「もうすぐ宇宙で大反攻作戦が実施されるらしい。圧倒的戦力でソロモンとルナツーの同時攻略を行うそうだ」
「同時にか・・・」
シャアは呟くとオルムは頷いた。
「そうだ。あのビンソン計画も大詰めでな。もうすぐ終戦という噂だ。だから我々がこう休暇取っている間にでも終わっているかもしれんがね」
オルムは気楽そうに言って、シャアにバックアップしたデータを渡した。
「はい、こちら」
「有難うございますオルムさん。きっとダグラス中将も喜ばれるでしょう」
「そうだな。地球
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