13話 様々な事情 11.23
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* カンプル市 インペリアルホテル内 ラウンジ 11.23 11:30
ララァが一通り告白を終えると、疲れのせいかすぐ眠りについてしまった。
何もすることもできないシャアとアムロは仕方ないから1階のラウンジにて休憩を取ることに決めた。
シャアとアムロは1階のラウンジにて飲み物を注文し席に着くと、お互い天を仰いでいた。
するとアムロが呟いた。
「オレのあの願い。シャアとララァを救い、自分の未練を拭い去る・・・オレはやはりイレギュラーだだったのか・・・」
「・・・そうだな。あのイメージ・・・私でないことが何よりの救いだ」
「そうですか・・・シャアさん・・・」
「しかし、何故君はシャアさんと呼ぶのかね。かつてのライバルであり憎むべき存在じゃないのか?」
アムロは体を戻し、シャアの顔を見て話した。
「あのイメージの通り、オレの宿命のシャアはあのシャアで貴方ではない」
「そうか・・・」
「それでだ。シャアさんはこれからどうするのか聞きたいのだが・・・」
シャアは少し思案顔し、アムロに答えた。
「ふむ、少なくとも最終的な小惑星落としなどという愚行はせんよ。私は対話によって人類は地球より巣立つことが良いと思う。歴史上テロは世界を震撼させるだけで、テロがその後の主流になりはしない。つまり結果が出せないんだ」
シャアは目の前のコーヒーをすすり、話を続けた。
「君に言われた通り一個人での歴史的な革命など不可能故に、私は目の前のできることを一つずつをこなしていく。私の存命中に全てが達成されなくてもよい。ただより良い方向への世界を推し進めていく努力ぐらいならできる。この戦争でも多くの人命が失われ過ぎた・・・」
「・・・そうだな。この世界のシャアはごくごく普通の方らしい。立派ですよ」
「フフフ・・・君に言われると少々照れるがな」
「そうですか?」
「ああ、私は20そこそこだが。君は30近いからな。大人の君からそう聞くと褒められて素直に嬉しいものさ」
「まあこの通り内側だけで、外見が付いていっていないがな」
アムロもコーヒーに口をつけ、一息入れた。
「シャアさん。またジオンに帰るつもりかな?」
「・・・ああ。一通りの考えがまとまったら戻るつもりだ」
「ララァはどうする?」
「ふむ、一応私の持ち物になったことだから私が持っていくのが筋だろう。しかし、ララァの意見を尊重する。決して望まず兵器にはしない」
「そうか、それでララァのことはどう思う?」
シャアはアムロに質問に苦笑した。
「君らの縁のララァとは違って、私にとってはまだ会って間もない少女だ。恋慕など感じ取れる訳がない。その質問はナンセンスだよ」
「そうか・
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