八話
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「先生がもう帰って良いって」
と折木の伝言を神が伝えたことで、初日のホームルームはお開きになった
「(……ん?)」
と、そこで神はあることに気付く。見れば、一人の女子が神を真っ直ぐに見ていた……
短い銀髪に、淡い翡翠色の瞳……
儚い雰囲気を持ちながらも強く人を引き付ける美少女……
「……珠雫?」
「……神?」
二人が互いの名を口にするのはほぼ同時だった……
●○●○
「……お前、何があった!?」
「? 何がですか?」
突然の神の叫びに?を浮かべる珠雫……
周りの皆も?を浮かべている
ステラは少し不機嫌だが……
「昔は髪、ロングだったのに何で短くなってるの!?」
『(そこ!!?)』ズガシャーン!!
皆が神の言葉を聞き、ずっこける
「イ、イメチェンですよ……暫くしたら戻します」
そう言いながら立ち上がる珠雫……
「そ、そうなんだ……そう言えば一輝は? 破軍に入ったのは聞いたんだけど、見当たらなくて……」
「お兄様は政府から直々に来るようにと言われて暫くは学校にいないとのことです。……政府は"あの力"を調べたいそうで……」
「……あぁ、"あの力"か……無理だろ、魔力至上主義の屑政府が調べられるわけないって」
神は呆れながら言う……
それもそうである、幼馴染みであり、親友兼ライバルの"あの力"はこの世界では異質なのだから……
「ねぇシン。その子ってもしかして……今朝話してた子?」
「あぁ、黒鉄珠雫……親友の妹だ」
ステラの質問に答える神は珠雫に改めて話しかける
「珠雫、あれからどうだ? "あの技"とか出来た?」
「……無理です」
そう言いながら落ち込む珠雫……
「……教えようか? コツ」
「……はい」
神の言葉に頷く珠雫
「? シン、あの技って?」
ステラは?を浮かべながら聞く
「あぁ、"螺旋丸"って技でな……かなりのコツがいるんだよ、威力がすごいけど……見てて」
そう言いながら神は右手に螺旋丸を出す
「これが?」
「そ、珠雫。氷の壁だしてくんない?できるだけ分厚いの」
「? 良いですよ……はい」
「ありがとう」
出されたのは厚さ三メートル程の氷の壁……
神は其に軽くぶつけると、其は粉々に砕け散った
其を見た全員は呆然としながら思った……
ーコイツやべぇ……
その後、神の元にステラを筆頭に教えてもらおうと来た人が何人もいたと言う……
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