暁 〜小説投稿サイト〜
逆さの砂時計
この手を伸ばして
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だそんなコト言ってんのか、この天下無双級・変態頂点バカは! 全然反省してねぇどころか、丸っきり聴いてなかっただろ!? 私は、お前らなんかっ」
「いいから、俺と来い! レゾネクトとの契約なんざ棄てちまえ!」
「っ!」

 ぐ……っ、と喉を詰まらせたロザリアが。
 唇を噛みしめて、気まずそうに目を逸らす。

「私は、行けない」
「クロスツェルか」

 薄い緑色の目が揺らぐ。

 ったく、あのバカ野郎。
 とことん面倒くせぇ!

「っぬわ!? てめっ、なにすんだ!」

 片腕で、ロザリアに全体重を預け。
 コートに入れてた花の実を取り出して、ロザリアの頭頂部で握り潰す。
 溢れた水が、俺の指とロザリアの髪を濡らした。
 三分の一程度しか残ってなかったが、無いよりはマシだろう。

「お前、本当いい加げ、んぅ!?」

 文句しか出ない口を塞いで、ついでに舌も挿れてやった。
 クロスツェルの体でシてたのとは、感触が全然違うな。
 当然か。

「それ以上、俺の物に触るな」
「!」

 ドン と、鈍い音がした。

「……ベゼドラ……!!」

 ロザリアが、元々大きな目を、これでもかと見開いて。
 俺の胸部を貫いたレゾネクトの腕を見る。

 この野郎……ティーの力で世界の時間を止めてても動き回れんのかよ!
 マジで腹立つヤツだな!

 だが。

「遅ぇよ、ばぁーか」

 ロザリアに直接触れれば、俺達の勝ちだ。

 腕が抜けていくのを確認して、時間を進める。
 世界に音と色が戻る。

 テメェら、やること解ってんだろうな?
 ()()()、しっかり働け!


「起きろ、クロスツェル!!」



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