第四話
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づいてくる
さすがになんだろうと、打ち付けられ、外もろくに見れないような窓から外を見てみると
なにかが、降ってきていた
「!?」
気づいた時にはもう遅かった、ドゴオッ!という破壊音とともに壁が壊れて降ってきた張本人が入ってくる
(え・・・?)
否、それは人ではない、とてつもなくでかい全身を覆う、太陽に反射し赤く輝いてる鱗、羽ばたくたびに風圧で吹き飛ばされそうになる
ほどでかい翼、トカゲのような顔
ドラゴンである、まんまドラゴンである
(え、ちょ、おま、)
内心テンパっています、うん、だって急に来たからね、怖いね
たしかこの国でのドラゴンは恐怖、畏怖の象徴だった気がする、アイエエ!?オレノボウケンココデオワルナンデー!?
「ほう・・・?」
「我を呼び出した人間、つまらぬものなら食ってしまおうかと思ったが・・・」
キエエエ!!シャベッタアアアア!!、呼び出した?なにいってんのこいつ
「その目、戦いたくて仕方ない目だ、殺したくて仕方がない目だ、ククク・・・気に入ったぞ!」
どこをどうみたらそう見えるの?バカなの?アホなの?死ね、ていうか帰ってくださいお願いします
「名はなんという?我を呼び出した幼き化け物よ」
答えなかったら美味しく食べられてしまいそうなので答えておく
「・・・セリア」
「そうか!・・・セリア!お前を我が主と認めよう!!」
え?
「この・・・レッドドラゴンの!!」
アッハイ
「セリア様!何事ですか!」
声が聞こえたほうを見てみると音に気付いた兵士長が兵士たちを連れて来ていた、このトカゲ野郎をどうにかしてください
「な・・・!?ドラゴン!?」
「な、なんでここに・・・!?」
「お終いだ〜勝てるわけがない」
あ、だめだわ、すっかり戦意喪失してるわ
「悪いな人間共!!セリアは貰っていく!!」
お前もお前で何言ってんだ
「セリア様を離せ!」
そんな中一人だけ兵士長が剣を片手に突っ込んできていた、キャーイケメンー
だが、ブワッ!とドラゴンが翼を羽ばたかせて浮かんだ時の風圧だけで吹っ飛んでいく、だめじゃん
ひょいっと、ドラゴンは器用に服を口先で掴んで俺を背中の上に乗せた、バサアッ!と全速力で空に向かって羽ばたき、気づいたら城は
もう見えなくなっていた
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