シリルvs.三大竜
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に踵落としを入れようとする。
「幻竜の・・・地割れ!!」
グラシアンの振り落とされた踵は大地にヒビを入れるほどに強烈だった。しかしシリルはその攻撃を完全に予知しており、平然とグラシアンの背後へと移動していた。
「水竜の・・・鉄拳!!」
「ぐああっ!!」
シリルのパンチにより空中へと投げ出されるグラシアン。そのシリルに今度はローグが遠距離攻撃を打ち込む。
「影竜の・・・咆哮!!」
影の竜の黒きブレス。それに対してシリルは振り向きながら同じようにブレスを吐き出す。
「水竜の・・・咆哮!!」
シリルの口から出されたブレスはローグのブレスにぶつかると一瞬のうちにそれを打ち消し、ローグを飲み込む。
「まだまだぁ!!」
「こっからが本番だぁ!!」
「俺もだ・・・まだやれる!!」
シリルに数秒のうちに次々と返り討ちにあった三大竜。だが彼らは決して諦めるようなことはしない。
「来い!!」
シリルもさっきまで怒っていたのはどこへやら、戦うことに楽しさを感じ始めているのか、歯を見せながらグラシアンたちに構える。
「「「うおおおおおおっ!!」」」
三方向からシリル目掛けて突進してくるスティングたち。シリルはまずスティングの右ストレートを交わすとその腹に向かって強烈なジャブを打ち込み、その隙をつこうと足元を狙い滑り込んできたグラシアンをジャンプで避けると、スティングの腕を掴みグラシアンへと叩きつける。
「「ぐおっ!!」」
スティングの膝が入ったグラシアンと同じように頭が入ったスティングは互いに苦痛に顔を歪める。
そんな2人の直後にローグが左フックでシリルを狙うが、彼はそれも見切っており、頭を下げながら交わすと次々に繰り出される拳をすべて避け、顎にアッパーパンチを叩き込む。
「うおおっ!!」
シリルは自分のすぐ周りに集まった形の3人を体を空中で一回転させながら全員に蹴りを入れていく。
「マジかよあいつ・・・」
「1人でもこれだけ戦えたのか・・・」
妖精の尻尾の待機場所ではグレイとエルザが1人でグラシアンたち3人を圧倒しているシリルを見て驚愕している。
「あいつは元々やれる奴なんだよ。ナツと同じで敵が強ければ強いほど力を発揮していく奴なんだ」
2人の後ろで腕を組んでみているラクサスは少し口角を上げ、その戦いを見守っていた。
「すごい・・・」
「凄まじいものだな」
蛇姫の鱗のシェリアはグレイとエルザ同様に驚いており、ジュラは次々と三大竜に攻撃を打ち込むシリルに感心したようにそう呟く。
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