シリルvs.三大竜
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を隠すウェンディ。
「ウェンディ・・・あんたちょっと慌てすぎよ・・・」
「別にナツくん説得するための策なんだから気にすることないじゃん」
シャルルとセシリーはウェンディが彼氏であるシリルの女の子のような行動を回りに見せたくないのだろうと思い、そう言った。だが彼女の考えは違う。
「違うよ!!こんなの見たらみんなシリルが好きになっちゃうぅ!!」
「「「そっちか・・・」」」
ウェンディの心配はシリルを好きになる人が増え、ライバルが増えてしまうのではないのかという考えだったようだ。
だがこの上目遣いでは彼の同性である男しか落とせない上に、ウェンディバカのシリルに取ってはウェンディ以上の存在などいるわけもなく、彼女のライバルになり得る訳がないということに気づけないほど、彼女は余裕はなかった。
「ダメですか?」
「くっ・・・/////」
この映像を見ている全ての人が魅了されている中、直接にやられているナツが耐えられる訳もなく、彼は極力おかしなことを言わないようにと顔を反らしながら首を縦に振る。
「やった!!ありがとうございます!!」
小さくガッツポーズした後頭を下げるシリル。そして上げた顔はまさしくしてやったりという感じの顔をしている。
しかし彼は決して自分の女のような容姿を利用してこの作戦をしたわけではない。彼の考えとしてはこうだったのだ。
(やっぱり年下の子にこんなことされたらいくらナツさんでも折れてくれるよね)
そう、彼はナツよりも年下であり、ギルドの中でも1、2を争う幼子である自分に見つめられたらきっと誰でも折れて譲ってくれるという考えだったのだ。
「んじゃ・・・やりましょうか」
シリルはようやく三大竜と戦えるとそちらを振り返る。だが彼らはシリルの方を一切向かず、なぜかローグの肩にスティングとグラシアンは手を乗せていた。
「俺・・・お前の気持ちわかったわ・・・」
「今までバカにしてすまなかった」
「いいんだ。わかってくれたなら」
7年前にローグがシリルに一目惚れしてしまったことをずっとおちょくる材料にしてきたスティングとグラシアン。だがたった今シリルがナツにお願いするべく行った行為を間近で見てしまった彼らはシリルの可愛さに魅了されてしまい、あれが男だとわかってなかったら間違いなく落とされていたと思い、ローグに謝罪の言葉をかけていたのだった。
「俺・・・今あいつと戦える自信ないわ・・・」
「奇遇だな。俺もだ」
スティングとグラシアンは完全に戦意喪失ぎみ。それを見たシリルはどうせならとさっきの質問をもう一度投げ掛けてみる。
「さっき言ってた初恋がなんちゃらって・・・あ
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