第三十七話 河合中佐!ラジコンは芸術!!その四
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「男のロマンってあるだよ」
「今回は浪漫じゃねえぞ」
エロ関係だと浪漫になるのだ、ロマンではなく。
「車に対するロマン」
「それがねえな」
「ロマンって。車は実用性でしょ」
瞬はあくまでこう言うのだった。
「そうでしょ」
「だからそう言うとなんだよ」
「話が終わるんだよ」
車でも何でも実際に生活で使うものはだ。
「その先がない」
「愛想がなくなるんだよ」
実用性だけを見ると、というのだ。
「もっとな、デザインを考えて」
「夢を求めないとな」
「車はロマンだぜ」
「だからディーノとかいいんだよ」
「女の子でもそこはそうだろ」
「車はロマンだろ」
「だから実用性でしょ」
あくまでそこに重点を置いて返す瞬だった。
「車は」
「だから違うんだよ、そこが」
「ダンディズムなんだよ」
「そこが大事だからな」
「買う車もな」
「まああんた達がそう言うのならいいわ」
二人がデザイン重視でも困らないとだ、ここで瞬は言った。
「別にね」
「俺達は俺達でか」
「あんたはあんたか」
「人は人、自分は自分」
「そういうことか」
「車で喧嘩するものじゃないでしょ」
あくまで現実的な瞬だった、こうした時は男より女の方が現実的だというが瞬にしてもそうなのであろうか。
「だから別にいいわよ」
「そうか、じゃあ俺達はやるぜ」
「フェラーリ買うぜ、フェラーリ」
「それもディーノな」
「あと日本車もな」
こちらも忘れないというのだ。
「スカイラインとかな」
「日本のスポーツカーもいいんだよな」
「やっぱり第一は日本車か?」
「確かに燃費もいいし長持ちもするしな」
「日本車最高よ」
瞬もそこは強く言った。
「しかも安いから」
「ディーノ九〇〇万はするみたいだしな」
「この雑誌でもそう書いてあるからな」
「安いことは安いな」
「しかも性能もいい」
「金はあってもな」
「それでも安いと目がいくな」
ほぼ無意識的にだ、コストが安いということはそれだけで武器になる。そこに燃費のよさや故障しにくさが合わさると無敵だ。
「日本最強か」
「車についても」
「日帝衆の指導でさらに品質向上してるしな」
「日本車最強か」
「そうよ、私は日本車よ」
瞬はあくまでこちらだった。
「大人になって免許習得したらこっちにするから」
「よし、俺達も一台日本車買っておくか」
「それでそっちも乗るか」
「スカイラインなり何なりな」
「スポーツカーをな」
「好きにしてね、そこは」
二人のそれぞれのというのだ。
「私は私だから」
「よし、目指せ両手に華」
「フェラーリとスカイライン」
「どっちも乗ってみせるぜ」
「免許取ったらすぐに買うぜ」
こう自分達に誓う二
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