第三十七話 河合中佐!ラジコンは芸術!!その二
[1/2]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
「これよくないか?」
「フェラーリか」
「しかもテスタロッサな」
「ディーノもいいけれどな」
尚武は雑誌に載っているその車に注目した。
「これな」
「ああ、ディーノな」
「よくないか?これ」
赤く塗装されたそのディーノを指し示しめつつだ、彼は兄に言った。
「格好いいだろ」
「そうだな、こっちもいいな」
尚智も弟の言葉に頷く。
「古いけれどな」
「何でもフェラーリの創設者さんが息子さんの夭折を悲しんで開発した車か」
「そういえば柳沢きみお先生の漫画でもあったな」
「ディーノな」
タイトルはそのままだ。
「その漫画の主人公が乗っていたな」
「主人公の父親がそのまま名付けたんだよな」
主人公その人にだ。
「そうした漫画だったな」
「ビッグコミックスピリッツ連載だったな」
「主役が悪い奴でな」
「戦慄のカウンタートレンディードラマって言われてたな」
「まさに九十年代の漫画だったな」
「大人向けのな」
こうした漫画もあったのだ。
「柳沢きみお先生っていうと特命課長だけれどな」
「古いと翔んだカップルな」
「デビュー作は女だらけか」
「すくらんぶるエッグなんて漫画もあったな」
長く描いている人なので作品数も多いのだ、尚生活は非常に規則正しく健康にも気を使っている方だという。
「それでそのディーノにも出ていた車だな」
「いいデザインだぜ」
一九五〇年代の趣がある、だ。
「この車乗りたいな」
「ああ、いいな」
「じゃあディーノにするか」
「テスタロッサも捨て難いけれどな」
「イタリア車もな」
「いいな」
二人で雑誌を見ながら話す、だが。
その二人にだ、瞬が言って来た。
「車買うの?十七歳で」
「だから大人になったらだよ」
「その時に買うんだよ」
「流石に今は無理だぜ」
「免許も持ってないからな」
例えジャスティスカイザーの時は無免許で運転していてもだ。
「それでその時のことを考えてたんだよ」
「雑誌も読んでな」
「それでフェラーリにしようかって思ってるんだよ」
「ディーノな」
「何かテスタロッサも言ってたけれど」
瞬はこちらの種類についてだ、二人に言った。
「確か清原も乗ってたわよ」
「えっ、あいつがかよ」
「イメージ落ちるな、フェラーリの」
二人のバックに二〇一五年現在の清原の顔が浮かぶがその目線は犯罪者の写真に施される黒いラインである。
「あいつも乗ってたなんてな」
「イメージダウンにしかならないな」
「っていうかあいつフェラーリのイメージじゃないだろ」
「何が似合うとか書けないけれどな」
作者が心から思うことはだ。
「作者清原嫌いだからな」
「あと元木、堀内、菅野な」
「坂本もあまり好きじゃないんだよな」
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ