暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアートオンライン 無邪気な暗殺者──Innocent Assassin──
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〜銃声と硝煙の輪舞〜
殺し殺され殺し合う
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《穴の底》で聞いた初代からの言をリフレインする。
いいかい七代目、と少年は言った。
「《災禍》は決してゼロから生まれ出たモノじゃない。造るにはきちんとした手順とコスト……そして何より、それらを束ねる運が必要不可欠なんだ」
具体的には。
「相当な
優先度
(
プライオリティ
)
を持つ高位装備アイテム。そしてシステムの中にあるそれを、システムの外に飛ばすくらいのセンチメントの爆発。そう、きみたちが心意と呼ぶものだ」
すっ、と初代《災禍》たる彼は人差し指を伸ばし、口を開く。
「《鎧》の依代となっているのは、《七の神器》の一つ《ザ・ディスティニー》だけど、それは五代目の時にほぼ壊れて、六代目で完全に消滅している」
他ならないきみの手でね、と。
どこか他人事のように少年は言う。
六代目――――つまり【
笑う棺桶
(
ラフィン・コフィン
)
】頭領である《PoH》が《鎧》に憑依されながらも自意識を保っていられたのは、半ば以上これが原因なのだという。
「七代目、きみは余裕を持っているようだけど、だとしたらそれは即刻捨てるべきだ。今、きみがこうしてぼくと話しているということが異常だと認識したほうがいい。この《深さ》まで潜ってきたヒトなんて、いつも壊れていた。いいか?きみはいつ堕ちてもおかしくはないんだ」
一拍を置いて、少年は語る。
「きみがいまだ堕ちきってないのは、
心意
(
ソフト
)
面が足りないからだ。――――そう、《鎧》から零れ落ちた三つの欠片の最後《狂哀》だ。だけどきみは、こう考えてないか?
身体
(
ハード
)
も足りてないんじゃないか、って」
違うよ、というその言葉は、どこまでもシビアで冷たい。
「ギリギリだって言ったろ。もう依代は捧げられてる。……気が付かないかい?《鎧》を構成するほどの高濃度の心意に耐えうるほどの超高優先度の媒体……きみはもう、ソレを持っているはずだ」
「……………………………………ぁ」
そこで、気付いた。
あの世界の自称神様に押し付けられ、そして一匹の子猫さえ守れなかった非力なクソガキを、六王へと押し上げた唯一無二の武器。
そして――――予選決勝でのフェイバルの言葉が正しいのだとすれば、心意との融和性も《七の神器》など比較にならないほど高い性能を誇るモノ。
こくり、と初代は首肯した。
「そう、《
饕餮
(
とうてつ
)
》だ。きみが使っているワイヤー。それが新たな《災禍》の依代として採用されたのさ」
「じゃあ今《饕餮》は……」
「……残念だけど、原型を留めてない。厳密に言えばなくなった、ではないけど、これはもうそう言ってしまっていいだろう」
「……………………」
胸に浮かんだ感情が何なのか、とっさに判断しか
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