第七話
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エクスプレスは雷のせいで未だ痺れている身体を何とか起こす。
「なっ!あれは!?」
そこで、彼は信じられない物を見た。それは、この空間の奥に安置された一つの円筒型の水槽だ。そして、その中にあったのは金魚でも熱帯魚でもなく、フェイトと瓜二つの少女の姿であった。
「これは、どう言う事だ?」
目の前の未知に困惑するブラックエクスプレス。彼は無意識に水槽へと近付いていた。その時・・・
「アリシアに近付かないで!!」
プレシアが入って来た。ブラックエクスプレスは振り返り、彼女に聞いた。
「プレシア!あのフェイトちゃんにそっくりなのは何だ!!」
「フェイトにそっくりですって?うふふふ・・・あははははははははは!!!」
「な、何がおかしい!!」
「それはそうよ。教えてあげるは。その子はアリシア。私の本当の娘よ。そして、フェイトはアリシアのクローンなの。」
「クローン!?コピー人間と言う事か!?」
「そうよ。あの子にはアリシアと同じ身体だけでなく、記憶まで与えたの。なのに、アリシアと全く同じにはならなかった。」
「だからあんな風に扱っているのか?」
「そうよ。魔法の才能だけは高かったから、今度こそその子を生き返らせる為に利用しているの。」
「それが、お前がジュエルシードを集める目的か・・・」
「そうよ。さて、これを見られたからには・・・ゴホッ!」
その時、突然プレシアが咳き込んだ。見ると、口を押さえた手には血が付いている。
「お前、病気なのか?」
「ええ・・・不治の病と言う奴よ。だから私には時間が無いの。」
「・・・それなら、死んだ人間を生き返らせるなんて無駄な事をしないで、もっと有意義な事に時間を使え。」
「無駄ですって!」
「死んだ奴を生き返らせるなんて、俺様達ブラッチャーの技術力を持ってしても不可能だ。」
「そんな事は無いわ!ジュエルシードさえ集めれば可能だと彼は言った!!」
「彼?」
プレシアの言葉から、彼女の裏に更に黒幕が居るとブラックエクスプレスは考えた。すると、その時・・・
『お久しぶりねぇ。ブラックエクスプレス。』
もう2度と聞くとは思っていなかった声が彼の背後から聞こえた。
「この声は!?」
ブラックエクスプレスは振り向く。そこに居たのは、彼のかつての上司、シルバーエクスプレスだった。
「シルバーエクスプレス!?どうしてここに!?」
『ちょっとジュエルシードが欲しくなっちゃって、プレシアに頼んだのよ。』
「ジュエルシードが?」
『そうよぉ。でも、まさかあんた達がプレシアのお人形さんとお友達になっているとは思わなかったわ。』
シルバーエクスプレスがフェイトを人
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