第七話
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女に面と向かってそう言うブラッチャー達。その時、フェイトがか細い声で言った。
「母さんを・・・悪く言わないで・・・」
その言葉をブラックエクスプレス達は信じられなかった。
「フェイトちゃん・・・本当に、こいつが君のお母ちゃんなのか?」
「そう、だよ・・・」
「そんな・・・バカな・・・」
フェイトは優しい子だ。しかし、だからといって虐待するような親を慕っているという事が信じられない。
「分かったらとっとと出て行ってもらえるかしら?これは家庭の問題なの。」
プレシアがブラックエクスプレス達に出て行くよう告げる。しかし、ブラックエクスプレスは暗黒鉄球を出し、ドジラスとウッカリーに言った。
「お前達、フェイトちゃんを連れて部屋を出てろ。」
「え?」
「親分はどうするの?」
「俺様はこいつに話がある!!」
「へえ・・・」
言い放つブラックエクスプレスを品定めするように見るプレシア。そんな中、ドジラスとウッカリーは一度顔を見合わせるが、直ぐにフェイトを連れて部屋から出た。
「それで、話って何かしら?」
「まず言わせてもらうぞ。俺様は正真正銘の悪者だ。だから子分が失敗したらキツ〜いオシオキをする。」
「あら。私と同じじゃない。」
「同じだと?お前は俺様の話を聞いていなかったのか?俺様があいつらにオシオキをするのは失敗した時だ!ちゃんと頑張って成功させたのなら、俺様だってちゃんとあいつらを褒める!!フェイトちゃんはなあ、お前の為に頑張ってジュエルシードを集めてきたんだぞ!なのにこの仕打ちは何だ!!」
ブラックエクスプレスは凄まじい剣幕でプレシアに怒りをぶつける。だが、プレシアはケロリとした顔でこう答えた。
「何を言うかと思えば。別におかしく無いわ。あの子が集めて来たジュエルシードはたったの三つ。本当なら今頃もっと集められているハズよ。でも、あの子はそれが出来なかった。つまり、あの子は失敗したのよ。」
「何だと!!」
「そもそも、失敗か成功かを決めるのは命令を出した私よ。あなたじゃ無いわ。」
「お前は・・・それでも母親かああああああああ!!!」
プレシアの言い様にとうとう我慢の限界を超えたブラックエクスプレスは暗黒鉄球を放つ。だが、それはあっさりとプレシアの魔法障壁に阻まれた。
「邪魔よ。」
「ごあっ!?」
そして、プレシアは雷の魔法でブラックエクスプレスを吹き飛ばす。そして、彼はそのまま背後にあった壁をぶち抜いた。
「しまった!?」
それを見たプレシアは慌てて穴の空いた壁に向かって走った。
「いててて・・・あの女、ヒカリアンよりも容赦が無いな。」
壁をぶち抜いてしまったブラック
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