第七話
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なに優しくて、いい子なのにね。」
フェイトがアルフを撫でながらそう言うと、アルフは照れて顔を赤くしながら言った。
「まあ、明日は大丈夫だよ。ロストロギアを…ジュエルシードをこの短期間で4つも手に入れたんだし、褒められはしても怒られる事は無いよ。」
「そりゃ当たり前だ。」
「もしかしたら頑張ったご褒美くれるかも!」
「僕たちにもくれるかなあ?」
明るく言うアルフとブラッチャー達を見て、フェイトは笑みを浮かべた。
「うん。そうだね。」
翌朝。
フェイトとアルフ、それにブラッチャーの三人はマンションの屋上に来ていた。
「お土産はこれで良し。」
そう言うフェイトの手にはケーキの入った箱が持たれていた。
「甘いお菓子か・・・こんなの、あの人が喜ぶかね。」
それを見たアルフがつぶやく。そんな彼女にブラックエクスプレスが言う。
「大丈夫だ。フェイトちゃんがお母ちゃんのために一生懸命選んだんだからな。」
因みに、ブラッチャー三人組はこのケーキを買う際、ちゃっかり自分達の分も買ってもらっていたりした。
「それじゃ、フェイトちゃんのお家に・・・」
「「出発進行!!」」
そして、何故かブラッチャー三人組の掛け声で五人はフェイトの母親の住む場所『時の庭園』へと転移した。
同時刻、次元空間を通り一隻の戦艦が地球に向かっていた。そのブリッジにある艦長席で、緑色の髪をポニーテールにした女性がクルーに状況を聞く。
「前回の小規模次元震以来、特に目立った動きは無いようですが、二組の捜索者が再度衝突する危険性は非常に高いですね」
「そう、小規模とはいえ、次元震の発生は厄介だものね。それに・・・」
そう言って彼女がデスクを見下ろすと、第97管理外世界『地球』について書かれた資料が積まれていた。そこから彼女は一枚を取り出す。
「ヒカリアン。地球とは別の惑星から来たエネルギー生命体。人類とは共存しているみたいだけど、我々『管理局』にとっては未知の生命体・・・接触する事になったら慎重に行かないと。」
「これは・・・」
「凄い・・・」
「広い・・・」
時の庭園に転移したブラッチャー達はその壮大さに驚いていた。
「もしかして、フェイトちゃんって金持ち?」
「どうかな?母さんは昔大魔導師って呼ばれてたみたいだけど。」
「良く分からないが、凄い人みたいだな、フェイトのお母ちゃんは。」
そう言いながらブラックエクスプレス達は辺りを物珍しそうに見渡す。そんな彼らを見てフェイトは言った。
「良かったら、庭園内を好きに見てきてもいいよ。」
「え!本当!?」
「やったー!」
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