暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは 〜優しき仮面をつけし破壊者〜
StrikerS編
105話:機動六課防衛戦線(中編2)
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 エクストラの怒りに呼応するかのように、ディエンドライバーの銃口の先に光が灯る。それを中心に、ホログラム状のカードがグルグルと円を描く。
 対しタトバとガタキリバは、それぞれ取り出したカードを、バックルへと装填。ほぼ同時に同じ音声が鳴り、待機音が鳴り響く。


「はぁぁぁぁぁ……ッ!」
「「まずはその、世界に対する憎悪を―――破壊するッ!」」
〈 o o o OOO !! 〉
「「はッ!」」


 砲撃を撃つ準備を進めるディエンド。バックルを回転させカードを発動した二人は、強化されたその跳躍力で、空高く飛び上る。
 飛び上った二人の前に、赤・黄・緑のリングと、三つの緑のリングが現れる。その先に見えるのは、銃を構え今まさしく引き金を引こうとしている、ディエンド。


「食らえ、“ディメンションシュート”!」
〈 Dimension shoot !! 〉

〈 Tatoba kick ! 〉〈 Gatakiriba kick ! 〉
「たあああぁぁぁぁぁぁ!!」
「セイヤァァァァァァ!!」


 衝突する三人の必殺技、その衝撃は戦闘をしていた他の面子にも伝わる程だった。
 撃ち抜こうとする砲撃と、打ち砕こうとする蹴り。一見すると、均衡しているようにも見えるそれらも、遂にはその均衡が崩れることになった。

 ―――砲撃が押し負ける、という形で。


「なッ、バカな!?」
「「はぁぁぁぁ、セイヤァァァァァ!!」」


 タトバとガタキリバの蹴りはディエンドの砲撃を打ち破り、ディエンドライバーの銃口に命中する―――直前で、衝突するエネルギーが暴発し、三人を爆炎で包み込んだ。


「―――ぐはぁッ!」
「グッ…!」
「いでッ!」


 爆発によって弾かれた三人。しかしその身に受けたダメージは、ディエンドの方が大きいようだ。爆発地点より大きく飛ばされ、地面をゴロゴロと転がっていく。
 飛ばされはしたがすぐに起き上がったタトバは、ディエンドの方へ視線を向ける。変身は解けていないようだが、余程のダメージがあるのだろう。すぐには立ち上がれそうにない。

 そんな彼を見て士は、「エクストラ…」と彼の名を呼びながら近づく。
 そして手を差し伸べ、彼に声を掛けようと―――











 ―――ゾワリッ…


「ッ…!?」


 背筋を凍らせるような、冷たい視線を感じ、タトバはバッと顔を上げた。
 視線を感じた、その先には―――あの灰色のオーロラが、そびえ立っていた。


「なん、で…!?」


 予想だにしていなかった状況。思わず言葉を漏らす士だったが、次の瞬間そのオーロラから飛び出したものを見て、更に驚愕することとなる。

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