暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは 〜優しき仮面をつけし破壊者〜
StrikerS編
105話:機動六課防衛戦線(中編2)
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言う主張も世界の究極の在り方と言えよう。
しかし、両者ともに短所と言える部分がある。
エクストラの主張で言えば、支配の上で成り立つ世界が本当に正しいのか否か。また士の主張は、その理想の実現がほぼ不可能であろうことが言える。
「……やはり、お前の考えを受け入れるのは、難しそうだ」
「だがエクストラ、お前は…!」
「黙れッ! もはやこれ以上の問答は不要だ、どちらの理想が正しいのか―――決めるのは、自分自身の力と、信念だけだッ!」
タトバの言葉を遮り、ディエンドは一枚のカードを取り出す。それは金色に輝く彼の紋章。それは決着を付ける為の合図。
「僕はお前を打ち倒し、世界を変える! お前はどうする!? この僕を―――殺してでも払いのけて、この世界を救う覚悟があるか!?」
「……あぁ、あるさ…」
ディエンドの質問に、静かに答える。と同時に、二人のオーズはそれぞれカードを取り出す。自分達(オーズ)の紋章が描かれたカードを。
「お前を―――お前達を“救って”、この世界を守る覚悟がな」
「ッ…なん…ッ!?」
しかし返された返答は、エクストラにとって予期していなかったものだった。
当然だろう、死ぬまで止まらないつもりでいたエクストラに対し、士は“倒す”や“殺す”ではなく―――彼を“救う”と行ったのだから。
「救う…? は、ははは…バカな、それで僕が止まるとでも―――」
「止めるんじゃない。お前が言ったんじゃないか、『心底願ったよ、お前が僕の下に来てくれることを』ってさ」
「なにを、言って……」
「お前本当は、誰かにこんな状況から助け出して欲しかったんじゃないのか? 自分が憧れた力が、悪の手の平で操られるのを、見たくなかったんじゃないのか?」
―――うる、さい…
「世界を壊そうとする敵と、本当は自分の力で戦いたかったんじゃないのか?」
―――黙れ…!
「自分の力を、誰かを守る為に使いたかったんじゃないのか!?」
「黙れえええぇぇぇぇぇッ!!」
〈 FINAL ATTACK RIDE 〉
士の言葉にエクストラが返したのは、今までにない程の怒号。
それと同時に、先程取り出したカードをディエンドライバーへと装填する。
「僕は変えるんだ、この世界をッ! 今の残酷な世界から、新たな世界へ! その邪魔をするというのなら……お前を、倒すッ!」
〈 de de de D-END !! 〉
「……あぁそうさ、この世界は残酷だよ。それは確かだ」
「でもそんな世界の中でも、人々は必死に夢を追いかけ、生きてるんだよ。てめぇ一人で出した独りよがりの答えが、何もかも正しい訳じゃないだろうが…」
〈〈 FINAL ATACK RIDE 〉
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