暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは 〜優しき仮面をつけし破壊者〜
StrikerS編
105話:機動六課防衛戦線(中編2)
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もう一人の戦闘機人―――ディード。
しかしそんな加速の中、彼女と並走するかのようなスピードで迫り、黄色い爪を振るってくるものがいた。
ディードは反射的にその爪を、自らの双剣で防ぐ。瞬間ディードは強い衝撃によって弾かれ、瞬間加速の世界から無理矢理引きずり出された。
「いい反応だ―――だが、まだ遅いな」
片膝をつき剣で体を支えるディードに対し、爪を見せながらそう言うのは、黄色の戦士―――オーズ・ラトラーター。
彼はその圧倒的な加速力を行使し、見事ディードと同じ瞬間加速の世界に―――いや、音速にも及ぶ世界に入ったのだ。
「さぁ、お前の相手は俺だ……勝手に“逃げる”なよ?」
「……ッ!」
このように、二人の戦闘機人には、サゴーゾとラトラーターが相手取り、その行動を制限していた。
「ハッ!」
「フンッ!」
タトバの突きを銃でいなし、さらに銃身で相手の顔面を殴りつけようと腕を振るう。
これをタトバはしゃがんで避け、その奥から飛び蹴りを放ってくるガタキリバ。彼の蹴りは少し突き出したディエンドの胸部に見事に命中。ディエンドは後ずさりする。
追い討ちを掛けようと、オーズの二人は爪と鎌を構え、ディエンドへと突撃する―――が、
「ッ…!」
「ぐッ…!?」
「がはッ…!」
二人の攻撃は見事に空を切り、代わりに二人の腹部と背中に衝撃が走った。
すぐに体勢を立て直し、振り返る二人。そこには先程蹴りが命中した胸部を片手で押さえているディエンドの姿があった。
「今のは…!」
「ディエンドの加速か!」
どうやら彼が変身するディエンドは、少しの間なら目にも止まらぬ速さで動けるようだ。その動きに付いて来れなかった二人に、ディエンドは攻撃を加えた、そんなところだろう。
先程までディエンドが使っていた二丁の銃は既になく、彼は自らの武器を構える。
が、流石に慣れてきたのか、飛来してくる弾丸をそれぞれが防ぎながらディエンドに迫る。
それを見たディエンド、小さく舌打ちをすると新たにカードを取り出し、バックル部分に通す。
〈 WEAPON RIDE・ACCEL --- ENGINE BLADE 〉
カードは光となり形を形成、ガラスのように割れると、白を基調とした刀身を持つ剣―――“エンジンブレード”となる。
轟音を立てて振るわれる剣。それをタトバは飛び込むように剣の軌道の下を転がり、ガタキリバは両手の鎌を構え防ぐ。
重い一撃に思わず「ぐッ…!」と声を上げる。当然だ、推定20kg程ある剣が自分を襲っているのだから。
しかしその攻撃をなんとかいなし、ダメージを受
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