暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは 〜優しき仮面をつけし破壊者〜
StrikerS編
105話:機動六課防衛戦線(中編2)
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なり行ったことと原理的には同じものだ。
 ただこの能力にも欠点がある。それはライダーによって魔力との“適合率”―――つまり相性の良し悪しが存在するという事。

 しかし今回使っているオーズは、多種多様な能力を保有する所為か、魔力との適合率がよく、特にコンボとなるとその比率は高くなる。
 ブラカワニで言えば、魔力を付加することで巨大な障壁を作り上げることができるし―――


「トリス、並列複数展開!」
〈了解!〉


 今のようにサイズを少し小さくし、障壁を複数展開し広範囲にわたる攻撃を防ぐことも可能となる。


 また、現在空中でガジェットU型を殲滅している赤き鳥―――オーズ・タジャドルで言えば……


「はぁぁぁ―――はあああッ!」


 左腕に装備された武器―――タジャスピナーに魔力を通わすことで、自らの周りに複数の火球を作り出し、打ち出すことができる。


「だぁぁあああああッ!」


 地上で鞭を振るうシャウタは、その電気を纏った鞭―――“電気ウナギウィップ”の帯電量が跳ね上がり、鞭に触れさせずともガジェットを機能停止(ショート)させることが可能となっていた。

 隊舎の守りはブラカワニが、ガジェットT型・U型はタジャドルとシャウタが制し、スカリエッティの木偶人形(おもちゃ)の数はみるみるうちに激減していくのだった。













 一方、先程まで攻めに転じていた戦闘機人の二人―――オットーとディードはと言うと、


「はぁぁぁぁぁ!」
「くっ…なん、だ、これは…ッ!」


 灰色の波動を受け、混乱するオットー。無理もない、彼が受けている現象はまさに、常識を超えた現象なのだから。
 灰色の戦士―――オーズ・サゴーゾの、ゴリラのようなドラミングに呼応するように放たれる波動を受けたガジェットは、不自然な行動をしていた。

 左右へ揺れ、上下に動き、更にはどこかを軸に回転するかのような動きをする。
 そんな動きにつられながら、時々感じる浮遊感や重圧の中、オットーはある一つの答えを導きだし―――混乱していた。そんな事あり得ないと。


(“重力”を操作するなんて…ッ!)


 そう、サゴーゾの持つ特殊能力は―――“重力操作”である。
 胸を叩くことで放たれる波動の範囲内にいる物の重力を、自在に操ることができるのだ。

 サゴーゾの意のままに動かされるオットー、自らの能力すらまともに使用することができず、さらには目の前の現象があまりに非現実的なものだからか、しっかりとした思考ができずにいた。


「―――IS・“ツインブレイズ”…!」


 そんな同胞(なかま)の危機を見てか、瞬間加速でサゴーゾの背後を取ろうとする
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