暁 〜小説投稿サイト〜
流星のロックマン STARDUST BEGINS
精神の奥底
52 Dark Side Of The City 〜後編〜
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め息をついて、運ばれてきたコーヒーにミルクと砂糖を入れた。

「ネェ、Zucker<砂糖>入レ過ギ…病気ナッちゃうヨ?」
「そうなんだけどな…どうも頭の回転が冴えなくて」

少年は気づけば、砂ティースプーンで10杯以上、コーヒーに砂糖を入れていた。

「スミマセ〜ン、コノ人にバナバ茶」
「え…ナニソレ?」
「フィリピンティー。インスリンタップリ」
「最近のファーストフード店はそんな意味不明のお茶まで…こんなの頼む奴いるのか…?」
「見テ、ドリンクランキング3位」
「野菜ライフとどくだみ茶がコーラとメロンソーダより人気あるってのがイマイチ納得できない…ポテトMセットと一緒に頼むか?」
「健康ブームでショ?」
「健康ねぇ…ん?」

少年は自分に向けられた気配に気づいた。

「ドウした?」
「しつこいな、アイツも」

少年の視線は隣のビルの屋上に向けられていた。
確かに誰かがいる。
少年と同じく長い銀髪を靡かせているのが、女性からも見えた。

「バナバ茶になります」
「あぁ、注文は以上で」
「ダレ?オトモダチ?」
「お前はホテルに戻れ、オレの客だ」
「兄弟ゲンカ?」
「バカ言っちゃいけない。髪の色以外、共通点無いだろ。あと会計よろしく」
「ハイハイ、オヤスミ」

少年は窓の外を見ながら、運ばれてきたバナバ茶を一気に飲み干すと、女性が一瞬、窓の外を見た隙に消えていた。

「アレ?ドコイッタ?」

気づけば、伝票の隣に金が置かれていた。
お釣りが出ないぴったりの金額で、少女はため息をついてから、伝票とともにレジへと持っていく。

「おっす、久しぶり〜2ヶ月ぶりくらいかな?ソロ」

「……」

少年は隣のビルの屋上に移動していた。
ソロと呼ばれた少年は振り返る。
身長は160センチ前後、背中まで伸びた銀髪と整った顔立ちだが、睨みつけるようなツリ目が特徴的だ。
民族着のようにも見えるし、最新のファッションのようにも見える独創的な衣服を身に纏い、指には幾つかの指輪と耳には大きめのピアスを着けている。

「何か用?」
「分かっているはずだ。キサマは我らムーの力を弄ぶ極悪人だ、野放しにしておくわけにはいかない」

ソロは少年を睨みつける。
普通の人間なら、押しつぶされてしまいそうな程の威圧感を放っている。
しかし少年はまるで態度を変えない。

「ん〜オレも君を怒らせようと思って、弄んでるわけじゃないんだけどなぁ」
「キサマが思っていようと、事実は変わらん。キサマはムーの力を持ち、己が欲望の為に使っている」
「じゃあ、教えてよ。どうしたらオレは君のストーカー行為から解放されるのか」
「キサマの罪の代償を受けてもらう」
「そうじゃなくてさ…どうやったらオレがまとも
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