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逆襲のアムロ
12話 満ちた時の果てに・・・ 11.20
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・・」


「私はシャア・アズナブル。あの宿から君を買ったものだ」


「・・・そうですか」


少女は寝ながらシャアと会話を交わし、ゆっくりと体を起こした。そして改めて見回したら椅子に腰かけているアムロに気が付いた。アムロが少女が話す前に自己紹介をした。


「オレはアムロ・レイだ。この人の知り合いだ」


少女は少し間を置き、こくりと頷いた。


「・・・私はララァ・スンと言います」


ララァは2人に自己紹介をし、手のひらを返してスーッと前に出した。


「アムロさんもいらしていたなら手間が省けました。シャアさん、アムロさん。2人とも私の手をとってください。それで全てが分かります」


シャアとアムロは動揺した。ララァの言っていることが全く持って不明だった。
2人共互いを見て頷くとそーっとララァの手を取った。

するとララァから青白い発光が起こり部屋を包んだ。全ては一瞬の出来事だったが、シャアとアムロにはある3人の14年間の出来事を一気に頭の中へ流し込んだ。

シャアとアムロは慌ててララァから手を放し飛びのいた。
シャアもアムロも息を切らしていた。ララァだけは平然としていて微かに笑った。


「クスクス・・・お蔭様で私もいろいろ理解ができました。ありがとうアムロ、シャア」


そうララァが2人に伝えると、アムロが先に反応した。アムロはシャアに話した。


「シャアさん。先に言っておくけど、貴方もさっきのことは理解できなくても飲み込んだはずだ。だから少し確かめたいことあるからララァと話してもいいかな?」


「・・・ああ・・・そうだな。どうぞ」


「ありがとう・・・では、ララァ」


「はい」


「どうしてこうなった」


「・・・そうですね」


ララァは伏目がちでしばらく考え、そして答えた。


「きっかけは私の死でした。貴方たちの運命はそこで決まってしまったかもしれません。そしてあのサイコフレームという代物がこのような今を生んでしまったのだと思います」


シャアとアムロは黙って聞いていた。ララァは話を続けた。


「サイコフレームは人の想いを直接的に投影して、周囲に変化・影響を与えかねない不安定なものでした。共振が最高潮に達したとき一番近くにいた貴方たちの想いが私を生んでしまったのです。そして生まれた私は貴方たちをこの世界へ呼んでしまいました」


ララァは遠くを見るような目をして、一息をついた。


「アムロは奇跡的に貴方の器を見つけることができたみたい。でも、私は不安定でした。だから貴方たちと会うまで目覚めることができなかった。潜在的な部分で本当のララァに語り掛けることができたのだけど・・・
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