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ドリトル先生の水族館
第十幕その十一

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「駄目だと僕は思うよ」
「何かね」
「先生の言うことって時々難しいけれど」
「今回のこともそうで」
「何かわかりにくいね」
「少しね」
「けれど」
 それでもとも言う皆でした。
「それでいてね」
「何かわかるよ」
「人も生きものも皆同じ」
「神様が創ったもの」
「そして神様が偉いんだね」
「つまりは」
「そう考えてくれたらいいよ」 
 先生も皆のその考えに正解を出しました。
「神fのことを忘れないこともね」
「うん、じゃあね」
「そのこと覚えておくよ」
「先生の今のお話もね」
「頭の中に入れておくわ」
「そうしてくれたらいいよ、それじゃあ診察を進めていこう」
 さらにとです、先生は皆にお話してでした。
 深海生物の診察をしていきました、どの生きものも診察してです。
 この日の診察を終えてでした、先生は研究室に帰ったところで皆に言いました。
「さて、最後の最後は」
「うん、ダイオウグソクムシさんだね」
「僕達が一番気になっている」
「彼の診察だね」
「最初から最後の最後のつもりだったんだ」
 グソクムシさんへの診察は、というのです。
「何しろこの水族館一番の謎だからね」
「神様の前では些細なことだけれど」
「僕達にとっては一番の謎だからね」
「何年も食べていない」
「そのことが」
「講義と論文の執筆もしてるけれど」
 それでもとも言う先生でした。
「その中でね」
「いよいよだね」
「その診察も最後の最後」
「グソクムシさんへの診察」
「その時は間も無くだね」
「そうなってきたよ。じゃあお家に帰って」
 帰り支度をして、です。
「今日は休もう」
「晩御飯を食べてお風呂に入って」
「それで歯も磨いてだね」
「後はくつろいでね」
「ゆっくり寝るんだね」
「睡眠も大事だからね」 
 このことも忘れていない先生でした。
「身体の全てをじっくりと休めることも」
「そうだね、じゃあね」
「身体もじっくりやすめて」
「そしてね」
「また明日だね」
「明日の活力は食事と休息だよ」
 この二つともです、先生は温和な笑顔で皆に言いました。
「休息には睡眠も入るからね」
「だから先生は徹夜はしないんだね」
「夜はじっくりと寝るんだね」
「そして朝に起きる」
「そうしてるんだね」
「そうしているよ、じゃあお家に帰って休もう」
 先生は自分の鞄を手に取りました、そうしてでした。
 皆と一緒にお家に帰って休みました、明日の為に。
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