第十幕その十
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「特にね」
「あまりね」
「変わらない」
「そうなるね」
「そう、人間それぞれの違いもね」
多くの人が凄く意識するそれもというのです。
「結局のところはね」
「大した違いじゃないのね」
「結局のところは」
「広い目で見たら」
「そう、それは人間だけじゃなくてね」
さらにお話した先生でした。
「他の生きものもなんだ」
「深海の皆も含めて」
「そうなのね」
「結局は皆一緒」
「そうなるんだ」
「そうだよ、仏教やヒンズー教の考えでは輪廻転生が人が生きもの、生きものが人に生まれ変わるよ」
先生はこの考えも認めているのです。
「アメリカのパットン将軍はハンニバルの生まれ変わりと言ってたしね」
「僕達もなんだ」
「生まれ変わるんだ」
「仏教やヒンズー教の世界にいたら」
「そうなるのね」
「そう考えると余計に同じだよ」
先生はここではキリスト教の世界、仏教やヒンズー教の世界がそれぞれ一緒に存在しているとしてお話するのでした。
「あらゆる生きものはね」
「魂が同じなんだね」
「姿形が変わっても」
「人でも生きものでも」
「そうなるんだ」
「そうだよ、それに大した違いもない」
またこう言った先生でした。
「僕達とグソクムシ君もね」
「何年も食べないけれど」
「僕達からしてみれば凄い違いだけれど」
「それでもなんだ」
「実はなんだ」
「神様から見れば」
「大した違いじゃないんだ」
そうした姿形や住んでいる場所、生活が先生達から見れば相当に変わっているものであろうともというのです。
「そうしたものだよ」
「ううん、何かね」
「神様から見るとね」
「僕達の違いなんて」
「本当に些細なものなんだ」
「結局は」
「そうだよ、僕はいつもこのことを頭に入れているよ」
そして生活をして学問をしているというのです。
「この世で偉大な存在は神」
「人も他の生きものもそうじゃない」
「結局はなんだね」
「偉大でも何でもない」
「小さなものなんだね」
「そうだよ、神を認めずに自分を偉大だと思うと」
人がです、そう考えるとというのです。
「もうそれでね」
「おかしくなるんだね」
「それで」
「もう完全に」
「独裁者に多いね、あと神を認めtえいてもカルト教団の教祖もだね」
神を信じていてもというのです。
「自分を神に等しいとか神の生まれ変わりと思うと」
「おかしくなる」
「人は小さなものだってわかっていないと」
「勘違いしてなんだね」
「おかしくなるんだね」
「そうだよ、そのことをわからないと」
本当に、というのです。
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