暁 〜小説投稿サイト〜
攻撃手 狙撃手 エンジニアのトリップ集団!!
トリップ一年目
第一章 トリップは甘くない
第五話 食だけは外せない
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〜きっきーside〜
みかん、大丈夫だろうか。本部に一人残されて泣いてないだろうか。
それはないだろう。みかんだから。
それにしても迅さん、よくしゃべるな〜
私たちが何も話さないから気を使われているらしい。
すみれ、本当に無口。

「陽太郎が今、二歳でさ〜」

はい?陽太郎が二歳!?
たしかなまんぞくが二歳だと!?
ってことはボーダーできて一年目!?
・・・玉狛、とりまる、いないじゃん。
宇佐美ちゃんもいない!!

「・・・すみれ」

「よかった。いたら、死んでた」

とりまるいたら興奮により鼻血。
失血死・・・
私は太刀川さんがいない!!本部に行きたい!!

「そういや、今は玉狛は誰もいないな〜
外食にするか」

「いえ、私たち、なくても」

「あんたに奢られるぐらいなら死んだ方がマシだ。」

すみれ、迅さんは私たちの命の恩人です。一応。・・・一応。
態度悪すぎませんか?

「よし、焼肉にするか。」

スルー!?迅さん強い。すみれを無視なんて。
・・・私、肉より野菜派だわ。

〜みかんside〜
お腹空いた・・・金ないし・・・
どうしようか。
1.金持ちらしきA級に奢られる。
←私の場合、その人を脅しそう。即問題発生。
2.耐える
←現実的にいつまで耐えるのか。人は7日が限界だ。
3.城戸さんに頼む
←・・・私にはそんな勇気なかった。
そうなると・・・

「君が確か例の・・・」

誰だ!!
つい反射的に回し蹴りをしてしまった。
どうやら当たったらしい。まずい・・・

「あぁ〜!!ごめんなさい!!」

なんと、東さん・・・やらかした、私ったら。
頭を下げよう。私が悪い。

「いや、大丈夫だ。いきなり話しかけて悪かった。」

いや、いきなりって・・・
宣言すればいいんですか。今から話しかけてますって。
違う気がする。

「俺は東春秋。狙撃手だ。よろしく」

「桐条みかんです。」

「もし、よかったら夕食、食べにいかないかな」

そんなの即答ですよ。

「行きます!!」

〜きっきーside〜
迅さんは嫌いだ。そう感じた。
焼肉屋でバッタリ、東さん、太刀川さん、みかんに会うなんて。
つか、なんでみかん、太刀川さんと・・・
ズルすぎる!!
そして、迅、狙ったな?

「あ、きっきーにすみれだ。
すみれ、きっきーがバカしてない?」

「うん、大丈夫。まだ。」

すみれ、私はバカしないから。
するみたいに言わないで。太刀川さんの前だから!!
あぁ、目が可愛い♪

「まあ、先に注文しなよ。お嬢様方」

なんだろう。
迅さんに言われると腹が立つ。
つか、迅さん、私たちより年下じゃんか。
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