暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン 『アブソリュート クイーン編』
第7話『黒の剣士』
[4/4]

[8]前話 [9] 最初
たちが歓声を上げる。


キリトの画面にはラストアタックボーナスにより《コートオブミッドナイト》を入手したとの文字が表示される。


ー…俺は…この世界でも十分に戦える…。ー


その気持ちから早くも《コートオブミッドナイト》を装備した。
それとほぼ同時にアスナが駆け寄り、キリトを抱きしめる。


「よかった…よかった……キリト君が無事で…。」

「何言ってるんだ…アスナ…。アスナの方が危なかったじゃないか…。……………新しいレイピア一緒に探そうな。」

「うん…ありがとう……キリト君。」


周りから拍手や歓声と共に、ヒューヒューと冷やかしの声が上がる。

…しかしその中でふいにキバオウが大声を出した。


「な、なんでや…キリトはん…なんでや…!」


ー…どういうことだ。今回はギリギリながらも誰も死なずにボス攻略に成功したのに…。ー

以前はディアベルの死により、キバオウを筆頭に攻略組の気持ちがバラバラになりかけたところを、キリトが悪役をかって出たことにより、1つにまとまったのであった。
しかし、今回の攻略はキリトの中にも失敗と言える部分はなかったのではないか…という自信があった。


「キリトはん…あんたβテスターやろ…?なんでわいに教えてくれやんかったんや…。あんたカッコよすぎるで……。」


アスナに抱きしめられながら、キリトがキバオウの方を向くと感激のあまり涙を流すキバオウの姿が見えた。


「いよ!黒の剣士!あんたは攻略組の中でも素晴らしい才能の持ち主やで。」


キバオウのその言葉に周囲からも、“黒の剣士”コールが湧き上がる。
キリトが《コートオブミッドナイト》を装備したことで、見た目が黒ずくめに近い形になったため、“黒の剣士”と命名したようだ。


「みんな、ありがとう。…でも、この勝利は俺の力だけでは達成できなかった。…そしてこの先も…みんなの力がなければ攻略できないと思う。…これからもみんなで力を合わせて、このデスゲームを終わらせよう!」


キリトの言葉にみんなが盛り上がる。


「さぁ、第2層の転移門のアクティベートに急ごう。」

キリトの声に全員が動いた。
…っと思ったのだが、たった1人だけ納得していない者がいた。


…《ディアベル》だった。


「僕は第2層には行かないよ。…この第1層で軍備を強化する。…僕の目的は他にある!」

そう言い放つと、ディアベルは元来た道に戻り始めた。


「待ってくれ…ディアベル……!」


キリトの呼びかけは届かず、ディアベルは最前線の場から身を隠したのだった。



第8話に続く
[8]前話 [9] 最初


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ