1話『堕天使と復讐者』
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に気づいた。
「……ろい………そ…いの………わた…………生きなさい」
俺が振り返ると、そこには兵藤の死体の前に座り込んでいる紅い髪の女がいた。
「……お前、なにやってんだ」
「っ!もしかして、あなたがこの子を殺したの?」
「ふざけるな。それは、お前ら悪魔が!人外がいえるもんじゃないだろ」
俺の目の前にいるのは、駆王学園で有名な女子生徒のリアス・グレモリーだった。
そして、そのリアス・グレモリーは悪魔だ。
「なぜ、あなたは私が悪魔だっていうことを知っているのかしら?」
「………兵藤に何をしたかを答えろ」
俺は相手の質問に答える気は全く無い。
「彼には悪魔として蘇ってもらうのよ」
俺はその言葉を聞くと、先程の怒りが再び戻ってくるのを感じた。
「………やっぱり、気に入らねぇ。お前ら悪魔も!堕天使も!全て俺が殺す!」
「発言には注意した方がいいと思うわよ?もし相手が堕天使ならあなた、殺されてるわ」
「フフッ、フハハハハハッ、堕天使が俺を殺す?違うな、その考えは間違ってるぞ、リアス・グレモリー。堕天使が俺を殺すのではなく、俺が堕天使を殺すんだよ!」
俺はリアス・グレモリーの言葉にそう訂正をいれると、リアス・グレモリーを睨んだ。
「もし、お前が兵藤を見捨てるようなことをすれば、俺はお前ら悪魔を片っ端から消しとばす!それを覚えておけ!」
俺はそれだけを伝えると、帰り道を目指して歩き出す。
「待ちなさい!貴方にはまだ聞かないといけないことがあるの!…………月曜日の昼休み、私の使いを送るわ。絶対に来なさいよ!」
「……来るなら、自分でこいよ」
俺はリアス・グレモリーに、聞こえないくらいの声でそう呟きながら家へと帰った。
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