1話『堕天使と復讐者』
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げ延びたら、昔みたいに名前で呼んでやる。だから、行け」
俺がそう言うと兵藤は決心したのか、公園から急いで逃げていく。
「私が標的を逃がすと思う?」
「お前はここで死ぬ。俺がこの手で殺すからな」
「私を殺す?人間が?アハ、アハハハハハハハッ。それは不可能なことよ。見たところ神器を持ってるみたいだけど、それも所詮はただの龍の手(トゥワイスクリティカル)。私には無力よ」
「無駄話はすんだか?すんだなら、大人しく死ね」
俺はそう言って、堕天使に全速力で接近する。
「死ぬのはあなたよ!」
堕天使は再び光の槍を持って、俺に突き刺そうとするが、それよりも先に俺の右手が槍に触れる。
『Devest』
光の槍が消え去り、俺の右手はそのまま堕天使の顔へと向かっていく。
ドガッ!
『Devest』
堕天使の顔に右手が触れた瞬間、再び機械音が聞こえる。
そしてーーーーー。
「うっ、なんだ、この感覚…………体が重い」
「あなた、私に何をーーーー」
堕天使が何かを言おうとした時、俺の頭に何かが流れ込んできた。
それは目の前の堕天使の記憶らしきもの。
所々にノイズのようなものが入り、曖昧なものだったが、俺は見逃さなかった。
俺が探していたあの男のーーーー堕天使の男がこの堕天使に接触したという事実を。
「おい、堕天使。お前に聞きたいことがある」
「くっ、フフフッ。あなたが逃がしたイッセー君、残念だったわね」
ドサッ!
背後から何かが倒れる音が聞こえ、俺は振り替える。
そこには血だらけの兵藤が倒れていた。
「兵………藤?」
倒れている兵藤からは、返事がない。
「ご無事ですか、レイナーレ様」
俺の前にいた堕天使の隣には、男の堕天使がいつまにかいた。
(またか………また、俺に関わった奴が死んだ。…殺された)
「……す。…ろす!殺す!お前ら纏めて殺してやる!」
俺は父さんと母さんが殺された時と、今の現状が重なってキレていた。
「ドーナシーク、一旦引くわよ。あの人間は何時でも殺せる。それに元々の目的は果たせたわ」
「了解です。命拾いしたな人間」
そう言って飛び立とうとする二人の堕天使。
「待てよ、くそガラス!待てって言ってるだろ!」
そんな言葉で待つ奴はそうとうなバカだ。
実際、堕天使は飛び去っていった。
その場に残ったのは、俺と兵藤だけだった。
「兵藤………お前の仇は必ず取る。お前はこんな俺に昔のように接してくれた。だから、必ずあの堕天使を殺して見せる。待っててくれ、兵ーーーー親友」
俺がそう言って公園からでようとした時、後ろから紅い光が発せられているの
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