1話『堕天使と復讐者』
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くらいのタイミングで、夕麻ちゃんがそう言ってきた。
(…………このタイミングでのお願いって、やっぱりキ、キスだよな!?)
「う、うん。俺にできることならなんでもするよ」
俺がそう言った時だった。
俺は辺りが少し静かになったように感じた。
「……死んでくれないかな」
「え?」
(今、夕麻ちゃんは何て言ったんだ?)
「そ、その、もう一度言ってくれないかな」
「死んでくれないかな」
意味不明な発言。
俺が夕麻ちゃんに「冗談キツいな〜」と言おうとした瞬間ーーーー。
バッ。
夕麻ちゃんの背中から黒い翼が生えた。
(なんだよ、あれ?)
俺がそんなことを思っていると、彼女の目が今までのかわいらしいものから、冷たく怖い目つきになった。
「楽しかったわ。あなたと過ごしたわずかな日々。初々しい子供のままごとに付き合えた感じだった」
「だったら、そのまま兵藤と付き合ってたらよかったじゃねぇか」
突如、聞こえてきた第三者の声。
声が聞こえてきた方を向くと、修がこちらに向かって歩いてきた。
〜修弥Said〜
「だったら、そのまま兵藤と付き合ってたらよかったじゃねぇか」
俺は堕天使が本性を現したのを確認して、そう言いながら兵藤の方へと歩いていく。
「修!?なんで、ここに!?」
「そこの草むら、太陽がいい感じにあたって寝やすいんだよ」
俺は兵藤の問いに適当に答え、堕天使の方を睨む。
「兵藤、ここから早く逃げろ。さすがにお前を庇いながらあいつの相手は無理だ」
「なっ!?親友を置いて逃げれるわけないだろ!」
「お前に心配されるほど俺は弱くねぇよ。それに、そこの生ゴミを処分したらそれで終わりだ」
「人間ごときが私を生ゴミって言ったわね」
俺の発言が頭にきたのか、堕天使がそう言ってくる。
「生ゴミごときが話を中断させるなよ」
堕天使の言葉を少しいじって返す俺。
「忠告しておいてあげる。発言には注意したほうがいいわよ?じゃないと、死ぬから」
そう言いながら光の槍を俺に向けて投げてくる堕天使。
「忠告には感謝した………くないな。まあ死ぬのはお前だ、堕天使」
俺はそう言って飛んでくる槍に向かって右手を向ける。
そして一瞬だけ力を込めて、あるものを右手に纏う。
『Devest』
光の槍が右手に触れた瞬間、そのような機械音が聞こえると、光の槍が消える。
「兵藤、見ての通りだ。俺はこの堕天使には負けない。さっさと逃げろ」
「で、でも!」
「………お前が死なずに逃
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