1話『堕天使と復讐者』
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はいつもと変わらないように、購買で買ったパン等を屋上で食べていた。
ガチャッ
「修、いるか〜?」
屋上の扉が開いたと思うなり、兵藤が俺を呼んできた。
「何のようだ、兵藤」
俺は扉の方に向かい、そう言う。
「ああ、ちょっと修に相談したいことがあってな」
「俺に、相談?」
俺は不思議に思い、そう聞き返していた。
「夕麻ちゃんと明日デートするんだけど、どういうところに行けばいいのかとかいうアドバイスを欲しいんだけど…………」
(ちょうどいいな。兵藤が堕天使と別れるぐらいにあの堕天使を潰す)
俺はそう考え、利用するように答える。
「………わかった。あてになるかはわからないが、少しぐらいならいい店を知っている」
俺はその後、昼休みが終わるまで兵藤にオススメの店などを紹介し、時間をつぶした。
(全ては明日だ。……最後は兵藤が公園に行くと言っていたから、そこで接触する)
俺は復讐のために生きる。
これはあの日、父さんと母さんに誓った俺の心を縛るための鎖だ。
だが今ではそれは鎖ではなく、支えとしてそれは存在している。
(待っててくれ。父さん、母さん。俺は必ず悪魔と堕天使を殺すから!)
俺は心で二人にそう誓い、放課後までの時間を一人、屋上でつぶしていた。
〜イッセーSaid〜
土曜日。
そう、俺が夕麻ちゃんと初めてデートする日だ。
朝から洋服の店に入ったり、ペットショップに入ったりと、デートを満喫していた。
そして、現在俺は夕麻ちゃんと修の教えてくれたカフェに来ていた。
「イッセー君はよくこのお店に来るの?」
「い、いや、俺も今日初めて来たんだ」
「へぇ〜、でもこんなお店よく知ってたね?」
「ここは、俺の親友が教えてくれたんだ。ほら、この前紹介したよね。修のこと」
「へぇ〜。夜鞠君って意外とこういうお店に詳しいのかな?」
「う〜ん。俺もわからないけど、今度聞いてみるよ」
「ありがとう。私、こういうところ友達と行ってみたかったの。もちろん、イッセー君とはもっと素敵なところに行きたいけど」
俺はそう言った夕麻ちゃんにみとれていた。
「ん?私の顔に何かついてる?」
「い、いや、なにもついてないよ!?そ、それより、そろそろ行こうか?」
君にみとれいていた、そんな簡単な言葉なのに、俺は言うことができなかった。
そんなこともあったが、俺はなんとかデートの最終目的地である公園へとやってこれた。
「ねぇ、イッセー君。私のお願い、聞いてくれる?」
公園に夕日が射し込むのと同じ
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