幽閉された仲間の心を救え!! 前編
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太正14年9月某日・・・
9月に入り帝都東京も、少しずつ秋の足跡が近づいているとわかるこの頃帝劇で、珍しい事が起きていた。
その出来事とは、最近レニが、少しずつだが感情を出すようになったが、その変化に自分自身が追いつけずに、舞台等での失敗が多くなっていた。
「ねえ、お姉ちゃん最近レニさんの様子が変だよね」
「そう言えばそうね、舞台稽古中でも、レニらしくない失敗が多く見られるようになったわね」
「やっぱり僕も手伝ったほうがいいんじゃないかな?」
「でも支配人が言ってたじゃない、隊員のトラブルは、隊長の大神に任せるようにと」
「それは、そうだけど」
「でもね直哉君、私は、今のレニのほうが好きだよ」
「え、どうして、お姉ちゃん?」
直哉がさくらに、質問をする。
「だって今のレニのほうが、人間らしいからね」
「あーーそういうことなら僕も、今のレニさんのほうがいいな、レニさん自身は苦しい時と思うけど」
直哉とさくらが話していると、二人の護法リングが光を放つと二人には後に太正維新と言われるクーデターが起きている映像と別に、この世界とは、違う映像が見えた。
「直哉君今の映像は?多分僕たちの世界で、クーデターが起きるんだよそして僕が不思議なのは何で、千明お姉ちゃん達の世界の事が、見えたんだろ?」
「また私たち、あちらの世界に、跳ぶのかな?」
さくらは、心配そうに直哉に聞く。
「大丈夫だよさくらお姉ちゃん、護法リングが見せたという事は、いつかは千明お姉ちゃんに呼ばれるかもしれないけど、まだ当分先と思うよ、それより今は支配人にクーデターの事を伝えよう」
「ええ、そうね」
二人は自室を出て、支配人室に向かった。
そのころレニは・・・
「僕一体どうしたんだろう、こんな事初めてだ」
あ、レニーーー」
アイリスがレニに声をかけた。
「あ、アイリス」
「レニどうしたの?元気がないけど」
「・・・アイリス」
「あ、もしかして、今日の舞台稽古の時の失敗を気にしてるの?」
「・・・うん」
「気にしなくていいよ、レニの失敗は、大神のお兄ちゃんの時よりもまだ全然かわいいよ」
「え、隊長も舞台でた事あるの?」
「うん、一度だけね、あの時直哉君とさくらが、教えてたんだけど、お兄ちゃんと直哉君が喧嘩してね、そして舞台が始まった時何とか、成功したんだよ」
「確かに舞台本番で失敗しなければ、良いんだから、今はそんなに考えなくてもいいんだ」
「そうだよ、今はそんなに考えてたら、本番が悪い結果になるよ」
「そうだ一緒に中庭に行こうレニ」
「ちょっアイリス危ないから」
レニとアイリ
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