帝劇の夏休みの前の1日
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太正14年7月・・・
黒鬼会の高級料亭襲撃事件から数日後、帝劇に、米田支配人が戻って来た。
「お帰りなさい支配人」
「おう出迎え、ご苦労さん大神」
「支配人が戻って来たんだから、直哉君の総司令も終わりですよね?」
大神が米田に聞く。
「いや、それは違うぞ大神、何らかの理由で直哉ができない場合のみ俺が花組の指揮を、執るが、その他の時は直哉が花組の指揮を執ることになるからな。
「ええーーそれでは、直哉君の立場は?」
「隊員の時は、大神お前の部下で、それ以外は、大神の上司だな」
「それってわかりずらいですね」
「まあ、仕方ないさ今はこの体制が、有効だしよ」
そして、米田は劇場に入ると、花組全員で、米田を出迎えた。
そして米田が、花組全員に夏休みとして、熱海に旅行のプレゼントが発表された。
花組隊員は喜んでいた。余り部隊の性質上、帝都を離れる事が、難しい花組にはこれとないプレゼントだった。
「ああ、そうだった、直哉とさくらは、今夜から仙台に戻ってくれ」
「「「「「えーーーそれじゃあ直哉君と、さくらは熱海に行かないの?」」」」」
数人の隊員が米田の言葉に不満を言う。
「すまねえな皆、さくらと直哉の実家のお願いだからよ」
「「わかりました支配人」」
さくらと直哉は、急遽決まった、仙台に戻る為準備を始めた。
自室にて・・・
「ねえお姉ちゃん、明日僕達の誕生日だよね」
「ええ、そうね」
「そのタイミングでの帰郷指示、もしかしたら、若菜お母さん達、明日僕とさくらお姉ちゃんの結婚式をする気じゃないかな?」
「ええーまさかそんことは・・・ありえそうで怖いわ」
さくらと直哉は、自分の親の性格を知ってる上で、そんな可能性を、感じていた。
その夜・・・
直哉とさくらは、仙台に戻る為東京駅から出ている仙台行きの最終列車に乗り、仙台に向かった。
翌日の早朝・・・
直哉とさくらを除く、花組隊員達は、米田が、手配をした、貸切蒸気バスに乗り、熱海に向かい出発したのだった。
「熱海に出発した花組は、直哉とさくらがいない為、若干テンションは低いが、それでも久しぶりの旅行と言うこともあり、皆それぞれがこの旅行を楽しむようだった。
そのころ仙台に、着いたさくらと直哉は・・・
仙台駅に着いた、二人は徒歩で真宮寺家に、向かう事にした。
そして、真宮寺家に着いた、直哉とさくらは、二人の予想が、当たっていて、唖然とした。
そして、熱海に着いた花組も、旅館でゆっくりしていると、アイリスが直哉君とさくらは何をしているかを言い出すと、紅蘭がキネマトロンを使って二人の様子を知ろうと、スイッチを入
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