044話
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ジャックがフォレで周囲の人たちをガードしていなかったとしたら多くの人たちが犠牲になっていたのかもしれない。それほどに激しく恐ろしい対決。
「パンプゥゥウウウ!!!」
「その名で、呼ぶんじゃねぇええええ!!!」
ぶつかり合う拳と拳。灼熱の拳と真空の拳が互いの体に炸裂する。爆炎がそこいら中から上がり続け二人の姿が見えないほどにまで激しさを増していく。
「ボ、ボスゥ……これ以上は、辛いですぅ!!」
「な、なんて激しさっすか……!!フォレ、もうちょい頑張ってほしいっす!!」
「ええいもうしょうがないですねぇ!!今日は出血大サービスですよぉ!!!」
「ジャック手伝うぜ!バッボバブルランチャーだ!!」
「おう、第二家来だけに良い格好はさせんぞ!!」
ギンタとジャック、二人掛りで迫りくる爆炎と衝撃波を防御し民衆への被害を最小限に抑えているがそれが何時までもつかも解らない。早く決着がつくことを祈るしかない。
「なぁパンプ。俺はよう、てめぇとダチになりたかったんだぜパンプ」
アランとハロウィン、嘗ては共に同じ村に住む共に同じ時間を過ごした二人だった。だがハロウィンは自分を助けてくるアランが自分を見下していると考えていた。幼い頃から弱者が強者の犠牲になるのは必然のこと、という考えを持ってしまっていたからだ。
「ッ―――!!い、今更そんなでまかせが信じられるかぁ!!どの道俺とおまえはもうお互いに別の世界にいるんだよ!!チェスとメルっていう世界にな!!!」
「………そうだな、久しぶり。そんで、サヨナラだ!!!」
「6年前には使わなかったこいつで終わりだ。ガーディアンARM ワカンタンカ!!!」
召喚されたのは邪悪な魔力を全身に纏った巨大なガーディアン。蛇のような骨の胴体を持ちギチギチと気味が悪い音を鳴らしている。その骨を辿って視線を上へと向けていくとそこに待っているのは羽飾りをかぶった髑髏が待ち構えていた。
「でけぇっ!!くっ…!!」
その巨体に似合わぬ素早く鋭い動きで迫ってくるワカンタンカ、巨大な口でアランの腕へと噛みつくと炎を吐きだすアランを炙っていく。
「舐めるなよ……ゴラァアアアア!!!」
右腕に食い込んでいる鋭い歯、肉を深く抉り血が滴っているがアランは全く焦っていなかった。寧ろ逆に闘志が湧き上がっているようにも見えた。地面を強く踏み締めながら思いっきりワカンタンカを地面へと叩きつける。
「えええええっ!!!!??ガーディアンARMを素手で捩じ伏せたぁああああ!!!??」
「なんちゅう親父よ……」
「流石アランさん!!」
あまりに豪快かつ強引すぎる手にメルの一同も驚愕しその異常っぷりに呆れるが唯一アルヴィスだけは羨望の眼差しでアランを見つめるのであった。既に彼の
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