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RSリベリオン・セイヴァ―
第十一話「オー・シャンゼリゼ」
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「俺も、正負の基礎問題しか思いだせないよ……」
清二も悪戦苦闘する。
「何だ清二? その……セーフってのは? 野球か何かか?」
「太智……今は勉強に集中しようぜ?」
静かに俺が注意する。
「あらあら? 男子全員が揃いも揃って何をしていますの?」
からかいに来たのか、セシリアが彼らの前へ歩み寄ってきた。
「一夏君、この公式なんだけどわかる……」
「清二さん、ここはですね……?」
「狼〜! 5−7ってどうやんだ〜!?」ウルウル……
「ああ……正負の計算ね?」
「だーかーらー! セーフってなんだよ!? 野球か!? 野球は俺の得意種目だ。絶対にアウトにはならねーぞ!?」イライラ……
「皆さん! 私の話を聞いておりますの!?」
すると、彼女の叫びで一旦男子らの視線が彼女に向いた。
「何だ、セシリアか……」
誰かと思ったらお前か? そんな退屈な顔をする一夏にセシリアはキレる。
「誰とは何ですの!? このイギリスの代表……」
「その台詞は、耳にタコが出来るくらい聞いたよ! テメ―の自慢なら他を当たりな?」
逆切れして太智が怒鳴った。
「あれ? そういえば……セシリアさんって、狼と試合した後に本国へ呼び出されて候補選手権で保留処分にされちゃったんじゃないの?」
と、清二が言うと俺もつられて、
「あ、そうだったな? そのあとどうなった? 保留処分」
さらに、俺につられて太智も、
「そうだったな? おいセシリア、オメェ保留処分を受けたんだってな?」
「み、皆……!」
一夏が止めるがもう遅い。ちなみに、俺と清二、太智、そして蒼真さんの四人は口が軽く、尚且つ空気の読めない性格であり、この連中だけには天才科学者の魁人さえも頭が上がらないだとか?
「え、ええ! 保留処分を受けましたわよ? けど、優秀な人材を失いたくないがためにイギリスは、私の処分を期間内だけに留めてくださいましたわ!?」
一様、彼女が当初発した言葉は、後に国際問題に触れていたが、それでもギリギリ候補権を取り消されることは免れたそうだ。
「ヨカッタネー」
「ソウダネー」
「チッ……」
しかし、俺たち三人に棒読みと舌打ちで返されてしまい、セシリアはさらに相手にされなくなる。
「あ、貴方達……!」
堪忍袋の緒がはち切れそうな彼女だが、そこで一夏がこう言う。
「まーまー? 落ち着けよ、セシリアだって例の件で狼さんに助けてもらっただろ?」
そう一夏は、彼女に凰戦との後に乱入してきた無人機で、彼女を庇ってダメージを受けた狼のことを話した。
「あ、あんな攻撃……私でも余裕でかわせましたわ!?」
「どうだか? あの後、半泣きしてたくせに?」
と、鼻で笑う太智。
「何ですって〜!?」
「ああ! もう!! 静かにしてくれぇー!?」
俺の悲鳴が、学食に広が
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