エイリア学園
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だからさ」
「それにさ怪我しちゃったのはボクたちの鍛え方が足りなかったからだよ」
「そうですよ!特訓しましょうキャプテン!…って!いてててっ…!」
「だめだ!ムチャするな!」
私たちはお兄ちゃんも入院している、稲妻病室に来ていた。
今回の戦いで宍戸君、少林寺君、影野君、松野君、半田君は入院することになってしまっていた。
少林寺君は悔しそうに下を見ながら呟く。
「すみません…、でも俺悔しいんです!もっと俺に力があれば…!そしたらあんな奴らやっつけられるのに!!」
「……」
豪炎寺君は病室を後にした。
豪炎寺君も悔しかったんだろうな…。
「みんなの気持ちもわかるけど今は怪我を治してくれ!」
そしてまたそんなとき病室の扉が開いた。
「みんな大丈夫か…!?」
私が扉を見ると松葉杖をしたお兄ちゃんの姿があった。
「雷藤…」
「…!?ひ、ひどい…皆大丈夫なのか!?」
「雷藤…エイリア学園はとんでもなく強かった、世宇子どころかナイトメアを遙かに越える強さだった…」
「あのナイトメアを…」
お兄ちゃんは力になれない自分に対してだろうか、拳を強く握りしめ俯いた。
「雷藤もみんなも安心しろって!みんなの仇は俺が取る!なっ?」
俺はボロボロになった円堂達の姿を見て、自分のあまりの無力感に耐えきれなくなり病室をあとにした。すると階段の近くに豪炎寺の姿があった。
「豪炎寺…」
「雷藤か…すまない…。俺の力不足だ」
「豪炎寺のせいじゃないさ…イナズマブレイクも通用しなかったって心美には聞いたが…本当か?」
「…ああ。それにエイリア学園はさっきの試合で一度も技を使ってこなかった…。もし奴らが本気を出していたら俺や円堂も今頃はどうなっていたかわからない…」
「技を使わなかった…?」
「俺たちがエイリア学園勝っていれば、あの時傘見野を守れたのに…!円堂たちだって怪我しなくて済んだのに!」
「………」
「その通りね」
そんなとき階段をお嬢が上がってきて呟いた。
「破壊されてるのは傘見野だけじゃなくってよ?今、この瞬間にもエイリア学園は日本中で破壊を続けているの」
「…!」
「そんな時にあなた達はこんな所でいじけている場合なの?一刻も早くエイリアを止める。それがあなた達の…いいえ。フットボールフロンティア優勝者の務めではなくって?」
「夏未…」
そんなとき円堂も病室から出てきて呟く。
「ぐぐぐ…。よおぉっし!それじゃ行っくぞ〜!」
そして廊下を走ろうとした円堂…。しかしやはり円堂にもダメージがあったみたいで、「あっ!いてててて…!」とすぐに足を止めた。
「円堂…無理すんな…、
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