『中毒者』
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少女には、身近に薬物中毒者が居た。
本当におかしくなってしまう。
躰や神経だけでなく、人格すら乗っ取られてる感じも否めなかった。
普段のその人の人柄なんてものは関係無く、クスリで、その人自身も変わってしまっていた。
中毒になってる人を見ると、単純にキマってて楽しそうにしてる人とは何かが違う。
其の何かは、言葉にするのが難しい。
なんとなく、わかってしまうだけ。
とにかくクスリは中毒になってしまうとヤメるにヤメられない。
自分の意志だけじゃどうにも成らない。
だから、そうなる前に気付いて欲しい。
自分が自分じゃなくなっていく事。
もう元の自分には戻れない事。
誰かを傷付けたり殺したりしてしまうかも知れない事。
自分の意志とは関係なく死んでしまうかも知れない事。
決して簡単な気持ちで手を出して良いものじゃない事を...。
仮に、少女と同じ様に、自分には何も無い。
守るべきものも、希望も、生きてく気力すら...本当に何もかも無かったとしても...。
其れでも、其れでもやっぱり、クスリに逃げないで欲しいと願ってしまう。
もしかしたら希望が生まれるかも知れない。
守るべきものに出逢うかも知れない。
諦めないで欲しい。
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