第三世代の真の力
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つけたと言われ驚くスティングとローグとグラシアン。シリルは自分の問いに答えてもらえずに怒っていたがガジルに口を塞がれた上にガッチリと捕まえられてしまい身動きが取れなくなる。
「攻撃のタイミング、防御の時の体勢、呼吸のリズムもな」
「何・・・」
ナツの横にいてシリルを押さえているガジルも、押さえられているシリルもナツの言葉に驚いた様子がない。つまり彼らもスティングの癖を見つけたということだ。
「バカな!!こっちはドラゴンフォースを使ってんだぞ!?」
「おおっ。大した力だ、身体中いてぇよちくしょう」
取り乱すスティングに対し肩を回しながらそう言うナツ。だがグラシアンとローグはある考えに至っていた。
「なるほど・・・ハッタリか」
「揺れるなスティング。お前の癖などあの中でわかるはずがない」
彼らはナツの発言はハッタリでスティングの心を乱し、その隙に倒そうとしているのだと思ったらしい。しかしその考えを否定するかのようにガジルが「ギヒッ」と笑う。
「ハッタリだぁ!?火竜にそんな頭使う芸当できっかよ!!」
(コクコク)
ガジルはナツの方を笑いながら見てそう言い、シリルさえもその言葉にうなずいていた。
「うるせぇ!!てかシリルまでなんでそっち側なんだよ!!」
ガジルにキレた後、味方してくれると思ってたシリルに裏切られたナツは2人を思いきり睨んでいた。そして3人はさっきのナツの発言を証明するかのようにスティングの癖を挙げる。
「例えば攻撃の時、軸足が11時の方を向く」
「いーや、10時だな」
「11時だよ!!」
ナツとガジルはそれぞれ別々の角度を言い、額をつけてまたしても睨み合う。その際ガジルに抱き抱えられている形のシリルが2人に押し潰されそうになっているがナツたちは当然のように気づかない。
「何言ってやがる!!11時じゃねぇ、10時だ!!」
「11時だぁ!!23時でもいい!!」
「お前それ一回転してんじゃねぇか!!」
目がくっつくのではないかと云うほどに顔を近づける2人。その矛先が遂にシリルに向けられる。
「シリル(ガキ)!!お前はどっちだと思う!?」
シリルは口を塞いでいたガジルの手を払うと酸素を思いきり吸い込んだ後その問いに答える。
「じゃ・・・じゃあ10時30分で」
「「間を取るな!!」」
自分の主張を曲げないであろう2人のどちらを味方するか迷ったシリルは間を取ってそう答える。
だがシリル的には2人の見つけた癖はどっちも正解だと思っていたらしい。理由はスティングが攻撃の中でも上半身の攻撃と下半身の攻撃とで軸足の向きが変わっているのをシリルは目を使って見つけていた。でもそんなことを説明するのは面倒な上に意味がないだろうと思っ
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