第三世代の真の力
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ルに火をまとった足を向ける。シリルもそこに足を出す。2人の足裏が合わさったと同時にナツは曲げていた膝を一気に伸ばしてシリルを発射させる。
「水竜の・・・劍角!!」
体を回転させながらスティングに突っ込むシリル。ガジルが投げた力とナツが蹴り出した反動により速度が従来の劍角よりも遥かに速く、威力も倍はある。
「無駄だぜ!!」
シリルの渾身の一手をスティングはものともせずに弾き返ししまい、シリルはナツの前に落とされる。
「これで終わりだ」
そしてスティングはトドメと言わんばかりにブレスを吐き出し、砂煙が地下を覆う。
(レクター、お前との約束だからな。俺は必ず勝つぜ)
スティングとレクター。2人が幼き日に交わした約束。それは『みんなの見てる前で火竜を倒す』こと。
砂煙が晴れる。そしてそこに倒れている3人の姿を見たスティングは左腕を強く握りしめ、高々と上げて見せた。
(見ているか?レクター)
「ナツ・・・」
「ガジルくん・・・」
「シリル・・・」
医務室にいるルーシィたちは地面に伏せ、ピクリとも動かない3人を見て目に涙を浮かべていた。
「終わったみたいだな」
闘技場の地下、スティングとシリルたちがいるところよりも少し上からこの戦いを見ていたグラシアンがそう言う。
「時代は移り行く。7年の月日が俺たちを真の滅竜魔導士へと成長させた」
「もうあんたらの時代は終わっちまったんだよ」
「ああ」
ローグ、グラシアン、スティングの三大竜は意識のないであろうナツたちに聞こえるようにそういった。
『 ああっと・・・さすがにピクリともしない!!凄まじい一進一退の攻防の果て、力尽きたのは妖精の尻尾なのか!?』
「ナツ・・・」
「ガジル・・・」
「シリル・・・」
ハッピー、レビィ、ミラジェーンは思わず目から小さな水滴をこぼしてしまう。
「どうした立て!!お前はそんなもんじゃないだろ!!」
リリーは共に修行を3ヶ月間してきたガジルに檄を飛ばす。
「ナツたちでも勝てねぇのかよ・・・」
「悔しいぜ・・・ちくしょう・・・」
ワカバとマカオも悔しさで声のトーンが下がっている。
「ナツ兄!!立ってくれよ!!」
ロメオが地下へと響くほどの大音量でナツを呼び起こそうとする。それでも彼らは全く動く気配がない
スティングはそれを見て本当に終わったのだと確信し、ドラゴンフォースを解除する。
「でも・・・やっぱり強かったよ・・・ナツさん・・・ガジルさん・・・シリルくん
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