第三世代の真の力
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「ナツが楽園の塔で見せた姿とかって・・・」
「ああ。しかし・・・」
グレイとエルザが変貌を遂げたスティングたちを見て話をしている。
「あの時はエーテリオンの食べてその力を得た」
最初にナツがドラゴンフォースを発動させた時は様々な種類の魔法が合わさりあったエーテリオンの魔水晶を喰らい、魔力を増幅させたことにより起きた言わば偶然の産物。
「ゼロの時も俺の全魔力を食べてその力を解放できた」
二度目の時はナツがシリルとウェンディが初めて出会った六魔将軍討伐の時。最後の最後にナツがニルヴァーナの足にある魔水晶を壊すためにマスターゼロと戦い、記憶を無くしていたジェラールに魔力を託され、それにより解放した姿。
「シリルが俺と戦った時は天空の巫女がつけている『絆の指輪』の効果により全ての能力が上がり、覚醒して発動していた」
カミューニの言う通り、シリルは頭にケガをしたこととウェンディとの互いを思う力により力が底上げされ、ドラゴンフォースになったのである。
「あいつらは・・・自らの力でドラゴンの力を解放できるというのか」
7年前にカミューニがハデスを倒すために求めた力。その時に彼は言っていた。「第三世代の滅竜魔導士は自らの力でドラゴンフォースが使える」と。
だが彼自身も半信半疑だったためにジェラールたちには言わずにいたのだった。
そして今、彼らの前に現れた第三世代の滅竜魔導士たちは自分たちの力でドラゴンフォースを解放した。
「ローグ、グラシアン。手を出すな」
ドラゴンフォースで顔に白い鱗が出てきているスティングは手で隣に立っているローグとグラシアンを制すると前に歩いていく。
「俺1人で十分だ」
スティングはいきなりそんなことを言い出した。
『な・・・なんと先程まで劣勢だった剣咬の虎!!まさかの1対3宣言!!』
『それほど自信があるんだろうね』
スティングのまさかの発言に観客たちもざわざわとしている。それほどまでに無謀と思われることだからだ。
「そうですとも。スティング君とローグ君とグラシアン君にはドラゴンフォースがあるんです。負けるわけありませんよ、焦って損しましたね」
「ドラゴンフォースのことすっかり忘れてたね」
「フローもそうもう」
レクターたちはナツたちに押されていたスティングたちのとっておきを忘れていたらしくそんなことを話している。
「俺はまだ見たことねぇが、そんなにすげぇのか?」
「ああ。このままでは不利だな」
グレイとエルザがそう言う。その後ろにいるラクサスは腕を組み、スティングたちを見つめている。
「
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