第1巻……動き出す緋色の運命
6弾 朝練と平賀さんとの出会い
[5/5]
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き
英介。
あの大怪盗ルパン三世の相棒だった男……次元 大介の養子だ。
オレはとある案件でこいつのチームと一度組まされた……教授の命令でな。
「いやー……ブラドの試練の時はお互いに苦労したな」
「まったくだ。まぁ……そんなことはどうでもいい何でお前までいるんだ……五ェ門」
「殺気を納められよ、天道の」
ゆるく天然パーマのかかった黒髪の男がオレの背後に立っていた。
こいつは五ェ門……苗字はないらしい。
てことは……
「やっほー、ハヤトん!」
ふりふりのフリルだらけの改造制服に身を包み、オレのことを「ハヤトん」と言うふざけたあだ名をつけて呼ぶイタイ姿のちびっ子……
「久しぶりだな理子……いや、ルパン四世」
「その名前であたしを呼ぶな……くふふっりっこりんでーす!」
一瞬鋭い目になったが、その場でくるりと回転しておどけた顔になった理子。
このチビ女はその大怪盗ルパン三世の娘である、峰・理子・ルパン四世。
やれやれ「武偵殺し」……いや、「武偵攫い」の真犯人が以外と近くにいたとは思いもしなかった。
「理子。先に言っておくが……オレはお前が派手な動きをしない限り介入しない……ねらうのはアリアだけにしておけよ?」
「くふっわかってますよー……何て言うと思うか?」
「今は仕掛けねぇよ……不当強襲罪に問われるのはごめんだからな」
男喋りの理子にオレは一応釘をさす。
まぁ破るだろうけどな……約束をしたわけでもないがな。
「次元、五ェ門……相変わらず尻に轢かれてるのか?」
「何でそーなるんだよ!」
「俺はただジジィの遺言に従っているだけだ……他意は決してない」
……相変わらずだな、こいつらは。
「理子。一応、警告はしといたぞ?」
「はん、何とでもすればいいよー?くふっ」
ニヤーっと意地の悪い笑顔で理子は……次元と五ェ門を連れて去っていく。
……やれやれ……こりゃ、一波乱起きそうだな……割とガチでな……
そんな予感をオレは胸に秘めて……教室に向かうのであった……
(続く)
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ