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緋弾のアリア 転生者はハートネット
第1巻……動き出す緋色の運命
6弾 朝練と平賀さんとの出会い
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英介。
あの大怪盗ルパン三世の相棒だった男……次元 大介の養子(ムスコ)だ。
オレはとある案件でこいつのチームと一度組まされた……教授(プロフェシオン)の命令でな。

「いやー……ブラドの試練の時はお互いに苦労したな」

「まったくだ。まぁ……そんなことはどうでもいい何でお前までいるんだ……五ェ門」

「殺気を納められよ、天道の」

ゆるく天然パーマのかかった黒髪の男がオレの背後に立っていた。

こいつは五ェ門……苗字はないらしい。

てことは……

「やっほー、ハヤトん!」

ふりふりのフリルだらけの改造制服に身を包み、オレのことを「ハヤトん」と言うふざけたあだ名をつけて呼ぶイタイ姿のちびっ子……

「久しぶりだな理子……いや、ルパン四世」

「その名前であたしを呼ぶな……くふふっりっこりんでーす!」

一瞬鋭い目になったが、その場でくるりと回転しておどけた顔になった理子。
このチビ女はその大怪盗ルパン三世の娘である、峰・理子・ルパン四世。

やれやれ「武偵殺し」……いや、「武偵攫い(・・・・)」の真犯人が以外と近くにいたとは思いもしなかった。

「理子。先に言っておくが……オレはお前が派手な動きをしない限り介入しない……ねらうのはアリアだけにしておけよ?」

「くふっわかってますよー……何て言うと思うか?」

「今は仕掛けねぇよ……不当強襲罪に問われるのはごめんだからな」

男喋りの理子にオレは一応釘をさす。

まぁ破るだろうけどな……約束をしたわけでもないがな。

「次元、五ェ門……相変わらず尻に轢かれてるのか?」

「何でそーなるんだよ!」

「俺はただジジィの遺言に従っているだけだ……他意は決してない」

……相変わらずだな、こいつらは。

「理子。一応、警告はしといたぞ?」

「はん、何とでもすればいいよー?くふっ」

ニヤーっと意地の悪い笑顔で理子は……次元と五ェ門を連れて去っていく。

……やれやれ……こりゃ、一波乱起きそうだな……割とガチでな……

そんな予感をオレは胸に秘めて……教室に向かうのであった……

(続く)
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