第1巻……動き出す緋色の運命
6弾 朝練と平賀さんとの出会い
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いのだ!」
アンダー150のミニな身長の少女がぷりぷりと怒っているが……身長差のせいで小学生が怒ってるみたいだ……いや、ほんとマジで。
「す、すまない。君は?」
「あややは装備科の2年生、平賀 文なのだ!おにーさんは何て名前なのだ?」
「失礼、先に名乗らせてしまいましたね。僕は天道・H・ハヤト。ハヤトで結構ですよ」
「じゃあてんどーくんでいいのだ?」
……まぁいいか
「如何様にもお呼びください見たところで平賀さんは……武器商人ですか?」
「あややは銃職人なのだ!」
……なるほどな……つまり
「なら話が早い。.50AE弾と.45ACP弾は取り扱っておられますか?」
「少々お待ちくださいなのだ!」
平賀さんはリュックをドシンッ!と大きな音と共に下ろすとその大きなリュックの中に頭から潜り込む。
そしてゴソゴソとリュックの中で「これじゃないのだ……これでもないのだ!」……と尻をふりふりさせる。
1分程リュック内を探索してようやく「あったのだ!」と、下の方で物を掴んで頭にバネやネジをくっ付かせた平賀さんが満面の笑みで弾薬ケースを出してきた。
「あややが作った徹甲弾と弱装弾なのだ!いちりゅーの武偵としての働きをサポートすることのできる仕上がりなのだ!」
徹甲弾に弱装弾か……オレは顎に手を添えて思案した。
弱装弾とは火薬の量を減らして弾丸の威力を落とした物だ……つまりは使えるな。
徹甲弾は簡単に言えば貫通弾……エンジンブロックも貫くことができるとかいうが撃ったことはないのでわからない。
「じゃあ、弱装弾を買わせてもらうよ。いくらだい?」
オレが値段を聞くと……平賀さんはキャラのデフォルメされたくまさんの電卓を出して計算して満面の笑みで電卓の電子画面を見せてきた。
「……ふむ……この程度なら」
オレは絶界からギッチリと諭吉さんがおしくらまんじゅうされた財布を引っ張り出してお金を払う。
「お買い上げありがとうございますなのだ!これはサービスなのだ!」
平賀さんは.50AE弾と.45ACP弾のそれぞれの弱装弾に徹甲弾をサービスとしてつけてくれた。
……若干押し付けられた感もあるのだが……まぁいいか。
そんなことを考えながら、オレはリュックを背負い直し、歩いていく平賀さんを見送るのだった……。
◯
「ヨォ、初めましてだな」
目元を隠すように黒のソフト帽を被った男が俺に話しかけてきた……
「……久しぶりだな……次元 英介」
「……おいおい、オレはただの武偵の卵だよ……今はな」
何でこいつがこの学校にいるんだよ……こいつの名は次元
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