第1巻……動き出す緋色の運命
6弾 朝練と平賀さんとの出会い
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手帳の非接触ICチップをシステムコンソールに読み込ませて射撃レーンを起動すると、ターゲットが動き出した。
オレはシングルアクションで引き金を引き、銃声を奏でる。
ダァン!と激しい銃声が6連発。すべての弾丸は高得点ゾーンの銃を象ったマスに吸い込まれるようにその地点を貫く。
オレは母さんから受け継いだ高速リロードの練習も兼ねて……弾薬を装填する。
二つ折りに開きながらシリンダーから空薬莢を弾き出しながらバラでポケットから無造作につかみ出した.44マグナム弾をシリンダーに落としながら誤差を修正。
そのまま銃弾6発を納めてその反動を利用して銃を閉じてターゲットを再び銃撃。
先と同じように6発はターゲットを蜂の巣にした。
……ここまでの時間は約……1.7秒だ。
オレは男だから天道家に伝わる「おっぱいリロード」なる行為ができないので……母さんみたいに胸に隠した弾薬を空に出して一瞬でリロードする離れ技なんでできない。
まぁ……まぁ、S&W M29でならそれに似たことはできるんだけどな……弾薬を手で空に投げて一瞬でリロードとかな。
この後、オレは「S&W M29」「デザート・イーグル」と「コルト・ガバメント」と立て続けて練習した。
弾薬が切れた頃合いにオレは射撃レーン近くの売店に向かったのだが……「.50AE弾」と「.45ACP弾」が揃って売り切れていた……が「.44SP弾」は在庫が余り気味らしい。
回転弾倉式拳銃は装弾数が極端に少ないからな……コルト・ガバメントと撃ち合っても「装弾数」で劣るがパワーはリボルバーに軍配が上がる。
構造が単純な分、強力な弾薬が使えるのが長所だからな……リボルバーは。
オレが好き好んでリボルバーを使う理由は簡単だ……母さんと父さんの影響だ。
二人は誰よりもリボルバーを使うことにこだわるからな……その影響も少なくはない。
しかし、どうするか……自動拳銃2挺が使えないとなると困るな……
「そこのおにーさん!お困りなのだ?」
……ん?
「誰だ……ってうぉ!?」
振り向くとそこにはパンパンに銃口を逆に突っ込まれて、安全のために弾倉が付いていない数種類のアサルトライフルが詰まったリュックがオレに話しかけてきた……声の高さが不自然なのだが……?
「ここなのだ!見下げるのだ!」
「……へ?」
オレが下を見るとそこには武偵高のセーラー服を着たちびっ子がいた……っておい。
小学生がこの物量運ぶって無理があるだろう!?
つーか、あんたはM◯Pの龍人族の行商バァか!?もしくはねこバァか!?
「お嬢さん……小学生なのによくそれだけの量を運べるね……」
「あややは小学生じゃな
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